- 未来のサポート体制を整えるために何をすべきか?
- 発達障害を持つ人が自立できる環境とはどのようなものか?
- 発達障害を持つ人のコミュニティ形成の重要性はどのような点にあるか?
考えるのはつらいことですが、私たちはいつかいなくなってしまいます。
あなたの助けがなければ生きていくことが難しい子どもがいれば、それは本当に恐ろしいと思うはずです。
シンディー・グリーンは、発達障害の成人になった息子の介護をしています。
23歳の息子のショーンは、子どものようにテレビゲームで遊びます。
そして、ひげを剃ることや食事をすることなどふだんの日常行動では、母親の助けが必要です。
人とのコミュニケーションは幼児レベルです。
「ショーンは18ヶ月で、発達障害と診断をされました。
夜、寝かしつけるとそれは普通なのですが、
朝起きると、息子はベビーベットのすみに座って私を見ていました。
目を合わせることはありません。言葉もありません。ずっとそうでした。」
最近、大学生になって妹は家を出ていきました。
家庭の変化にショーンはついていくことができませんでした。
「変化があると、息子のショーンはとても困ります。」
ショーンの母、シンディーは発達障害の息子には常にサポートが必要ではあるものの、将来もっと自立できるように準備ができる方法を探していました。
「発達障害の子をかかえる親たちがいます。
自分たちがいなくなったら、子どもはどうすればいいんでしょうか?
準備をしなくてはならないと考えました。」
米国メリーランド州では、8000人が精神または発達の遅れをもつ人のための住居施設に入るのを待機しています。
しかし、シンディーは待っていられませんでした。
「私は、息子のために準備をしたいのです。
息子が快適にすごしていけるようにしたいのです。
なので、息子に「つつましい家」を持つことがよい方法になるのではないかと考えています。」
「つつましい家」とは、ジュリーとピーター・ティトル夫妻が、自分たちの息子や特別な支援を必要とする人を助けるために作った、小型の移動できる住居です。
64,900ドル(約720万円)から104,900ドル(約1170万円)で販売しています。
つつましい家が生まれたきっかけは、リュリーとピーター・ティトル夫妻の発達障害の19歳の息子ジェイクでした。
「私たちは、息子と永遠に一緒にいることはできません。
息子が自立できるようになってほしいと考えました。
そうして考えたのがこの移動式の小さな住居でした。」
「つつましい家」が集まることによって、特別支援を必要とする人たち同士が近くに住むことでコミュニティが生まれます。
そして、近くに集まって住むことによって行政からのサービスも受けやすくなります。
まだ、集まりが少ない段階では、親の近くに住むことも可能です。
「ジェイクは素晴らしい息子です。
大きな可能性をもっていますが、まだ自分に自信がありません。」
これから、この小さな住居でジェイクは自信をつけて、成長をしていくはずです。
(出典・画像:米wusa9)
中も立派です。移動式というのがポイントですね。
まだ、自立のための一歩を始めた段階では、親の近くに住むことができる。
日本では厳しそうですけれど、土地に困らない国ではよさそうです。なかなかのお値段ではありますが。
いろいろなことを考えて、そして実行をする。見習わなくてはと思います。
こちらも親たちが作ったものでした。
発達障害の人たちが過ごして働けるリゾート
(チャーリー)