- 1. 大人や子供が発達障害を持っても、どんな活動や挑戦ができるのか?
- 2. 発達障害をもつ人のメンタルヘルスのサポート方法は?
- 3. 発達障害を持つ人の家族や周囲の人が役立つ支援をするには?
オーストラリアのフォレストガンプ。デーン・ウェイトです。
トム・ハンクスが演じる主人公がアメリカ全土を走ったハリウッドの映画に触発されたこの43歳の発達障害の男性は、オーストラリア中を笑顔で4ヶ月間走り続けました。
その距離は合計4000km。
1日50キロ、週に6日間走りました。
6月18日にパースを出発してから、9月30日にニューサウスウェールズ州の自宅があるパンブラに到着しました。
「私は、すべての女の子、男の子、お母さん、お父さんに、発達障害であっても素晴らしい人生を送ることができることを見せたくて、走りました。」
ウェイトはそう語ります。
ウェイトは障害をもつ人のメンタルヘルスのために、募金活動、啓蒙活動を行ってきました。
ウェイトは、重度の発達障害で6歳まで話をすることはありませんでした。
母親のジェニーは、ウェイトがもっと幼い頃から気付いていました。
ウェイトは、動く木の影をみて笑うことはありましたが、両親を見て笑顔を見せることは全くありませんでした。
木の動きが安心をさせてくれたと、大きくなってからウェイトは話したそうです。
また、ウェイトはまっすぐな直線が大好きでした。
そのために、まっすぐな道が大好きな場所となりました。
ウェイトは毎日道を走りました。走り終わると笑顔で、母親とハグをします。
見知らぬ人でもそれを見ると、心が温まる光景でした。
「みんなが、息子の笑顔とがんばりに反応をしてくれていました。
家に招いてくれた方までいました。
アデレードでは、警察の方たちがエスコートをしてくれました。
本当にみんなが応援をしてくれました。」
そう母親のジェニーは言います。
2003年のスペシャルオリンピックスで、ウェイトは銅メダルを獲得しています。
14年間走る練習を続けてきました。
ウェイトはオーストラリアを走って横断することを夢にしていました。
しかし、2011年にコーチでもあった父親を亡くしてから、考えていませんでした。
母親は、息子に夢に実現してほしいと願い続けて来ました。
息子についての本を母親は出版すると、地元の人たちから応援を受けました。
そうして、この4ヶ月の走る旅が実現することになりました。
サウスオーストラリア州で、4週間一緒に走ったボランティアのゾラ・レギュリックは、走っているウェイトへのみんなの反応に心が温まったと言います。
「ウェイトは、みんなの心をオープンにするんです。
最初は、かっこいいアスリートが走っているとみんなが見ているんです。
ウェイトが笑顔で話しかけると、ウェイトに障害があることがわかります。
ウェイトの純粋なやさしさと走っているときの喜びを知って、みんなもうれしくなるんです。」
(出典・画像:豪The Sydney Morning Herald)
ひたむきにがんばられている姿をみると、こちらも勇気、元気づけられます。
これからも、どこまでも走っていってほしいですね。
久しぶりに、フォレスト・ガンプを見たくなりました。
(チャーリー)