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発達障害の子の親が設立した自立支援の農場

time 2017/09/21

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

発達障害の子の親が設立した自立支援の農場
  • 発達障害の人たちは、ハイラム・スイート・ファームでどんな活動をするのか?
  • ハイラム・スイート・ファームは、発達障害の人たちにどのような影響を与えているのか?
  • ハイラム・スイート・ファームを設立した親たちの夢や目標は何だったのか?

34歳の発達障害のジョー・ペサビッチはハイラム農場の納屋で給与の支払いを待っていました。
毎日、朝の8時から午後2時まで仕事をして動物たちと過ごします。
ペサビッチは、両親がこの地域に引っ越してきた2011年から、この農場で働きグループホームに住んでいます。
この農場にいない時には、馬小屋でボランティア活動をしています。
「気分がいいと、そうしています。」
手をたたきながら、ペサビッチは言います。
「気分がひどい時には、本当に辛いです。死にたくなります。
この9ヶ月間は気分がよいです。
なので、こうしていきます。
もっとよくなれば、私はもっとうまくいくはずです。」
ペサビッチはこの農場で、30人の発達障害の人と一緒に働いています。

毎朝、7時45分に車が迎えに来て、午後3時ころには車で戻ってきます。
農場では、動物の世話をし、働きます。
工芸品や織物も作り、公園やお店などにも出かけます。
この農場では、発達障害の人たちが自立することを助け、よりうまく生きていくことができるようになることを願っていると、アソシエイトディレクターのミッシー・ブッキンダーは語ります。
ここの農場で働く人は、一人ひとりみんな違うと言います。
人との関わりにとても積極的なペサビッチのような人もいれば、人とのやりとりができないショーン・マッキニーのような人もいます。

8年前、ロジャーとゲイル・マッキニーは夢を持ちました。
息子のショーンや他の発達障害の人たちが働ける農場を作ることでした。
牧師だったロジャーは、発達障害の人たちが働けるこの農場、ハイラム・スイート・ファームを始めました。
「欲しいと思ったので、自分たちで作ったのです。
この場所は、有機農法を教えている信頼されている土地でした。
私たちは、ここで発達障害の人たちにとって理想となる農業を基本としたプログラムを考え、始めたのです。」
マッキニー夫妻は、発達障害の人たちへの支援が必要と考えていた、他の5人の親たちと一緒になってこの農場を設立しました。
この農場ができる前は、ショーンや他の発達障害の人たちはこの地域の作業所で、一日中、テーブルに座っている作業を行っていました。
この農場では、ショーンは外で豚の飼育場所を作ったりしています。
そして、コミュニケーションの能力も向上しました。
「ショーンは車に乗っていると、言葉を話します。
どこで学んだのかと顔をのぞいてしまいます。」
そう父親のロジャーは語ります。
「息子のショーンが持っていたエネルギーを発揮させることができました。
結果として、言葉も出てきました。
今は、会話することができます。
ずっとテーブルに座っている生活を続けていても、こうはならかったでしょう。」
ショーンが発達障害と診断をされた頃、発達障害について理解はされていませんでした。
母親のゲイルは、ショーンがもっと幼いころから、発達障害の子に見られる特徴に気付いていました。
「当時は、発達障害というのは、新しい言葉でした。
息子のショーンは、ほとんど話すことはありませんでした。
座ることもできません。集中することもできません。
読むことも、書くこともできませんでした。
しかし、様々な能力は持っていました。」

アソシエイトディレクターのミッシー・ブッキンダーは、この農場で働くことが発達障害の人にもたらす影響を実際に目にしてきました。
以前この農園で働いていて、今は別の造園会社で働いている人の話を始めると、ブッキンダーは目を潤ませました。
その人はこの農園に初めて来た時には、自分がごみになったように感じると言いました。
ずっと、一日中、猫をなでて干し草の上に座っていました。
しかし、時間が経つにつれ、牛と一緒に休憩をしながら、仕事ができるようになりました。
「ここで働いている人たちが動物に囲まれて過ごし、そして驚くほどに変化したのを見てきました。
彼は一例です。
チャンスが欲しいと言っている時は、少しつらい頃のはずです。
そのために、この場所があります。
私たちが取り組んでいるのはそういうことなのです。」
長年にわたって、ブッキンダーはここで働く人たちと特別な絆を結んできました。
ある日のこの農場での仕事の終わり、ここで働くエリック・クックがブッキンダーのところに来て、赤ちゃんのように泣くことをお願いしします。
二人は顔を近づけて、悲しみます。
エリックが去っていくと、ブッキンダーはウソ泣きをします。
「エリックはこうすると、うれしくなるんです。
いつものお決まりのゲームのようなものです。」
この農場で働くようになって8年。
ショーンは何よりもこの農場に来て働くことが大好きだと、父親は語ります。
「毎週土曜日、朝起きると、いつ農場で仕事ができるのと尋ねてきます。」
(出典・画像:米Record-Courier

日の光を浴びる外で体を動かす。毎日通うのが楽しみ。
誰もがうらやむ環境だと思います。
立ち上がった親たちにも、本当にうれしい状況ですね。
目標にしたいです。

こんなすごい親もいます。
発達障害児の父が39億円かけ作った遊園地

(チャーリー)


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