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発達障害の子は不登校を選び家庭学習で成長

time 2017/08/31

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

発達障害の子は不登校を選び家庭学習で成長
  • 1. 学校でのいじめや虐待を受けている子どもたちは、どのようなサポートを受けることができるのか?
  • 2. ホームスクーリングや家庭での教育を選択する際、どのような支援や制度が必要とされているのか?
  • 3. 障害のある子どもたちが学校に通う際に求められる支援や対応について、どのような課題があるのか?

学校では必要とする支援がなかった、特別な支援を必要とする子や障害のある子たちの間でホームスクーリング、家庭での教育で学ぶことが増えてきています。
オーストラリア全国では、ホームスクーリングにしている子どもの数は過去2,3年の間に倍増しましたが、ますます伸びています。
それは、多くの親や子どもにとって、残された唯一の選択肢でした。
オーストラリア統計局によれば、2015年には14,500人の子どもたちがホームスクーリングで学んでいます。公式な統計からはもれている家庭も多いため、この数字はもっと大きいと考えられています。
豪ニューサウスウェールズ州の教育標準局に関わり、ホームスクール諮問委員会にも参加している豪ニューキャッスル大学のデビット・ロイはホームスクーリングで学ぶ子どもは2万人を超え、3万人にもなると考えています。
デビット・ロイはニューサウスウェールズ州議会で、特別支援が必要な子や障害のある子への学校での対応についての調査報告をしています。
この調査では、特別な支援が必要な子どもに対して、他の子どもや教職員からいじめがあったことも伝えられました。
「いじめや虐待は、態度、言葉によるものだけでなく、暴力もあり、学校へ行けなくなったのです。
2013年にあったケースでは、子どもたちは教職員に校庭にひきずり出され、顔に傷ができていました。体には打撲のあともありました。それは殴られ、壁にぶつけられた証拠でした。」
しかし、このようなことを行う教職員はわずかであるといいます。
「それは、言葉を話すことができない生徒に行われていました。
私があった多くの教職員たちは、このようなことを行う教職員が、学校から完全に排除されることを望んでいます。
しかし、学校の不適切な制度により、あまりに多くのこうした悪い教職員が保護されています。
厳格に臨むべきことです。
最も守るべき人を守るべきです。」
子どもを、もうその学校に通わせない。
これは多くの親にとって、大きな経済的負担を強いる意思決定になります。
オーストラリアでは、ビクトリア州を除いて、ホームスクーリングが認定されています。
しかし、学校外での学生に対する教育費、家庭に対しての資金援助はありません。
発達障害、精神障害、身体障害の子どもたちを支援する人たちは、その懸念を訴えています。
障害のある子どもたちへの家庭での教育には、定期的な包括的な、学校の教室で受けるようなサポートがないためです。
「通常の学校に通っていない障害のある子どもたちは、通う障害の子どもの4倍の数にのぼります。」
そう支援者のメグ・クレメントクーナー博士が言います。
家庭での教育を含めて、通常の学校の代わりになるものを見つけることがますます求められていると言います。
クレメントクーナー博士は家庭での教育、ホームスクーリングが完璧だとは思っていません。
しかし、学校では十分な支援を受けることができなかったために、必要となっているのです。
「子どもは学校に行く権利があります。しかし、たびたびその権利は軽視されるのです。
行政のリーダーシップが求められています。」
豪ニューサウスウェールズ州の公立学校では、障害などのために9万人以上、つまり12%の生徒が学習の配慮や特別支援を受けています。
豪ニューサウスウェールズ州の教育省から声明が発表されました。
「障害のある生徒、特殊教育が必要な生徒に、10億ドル(約870億円)の予算を割り当て、さまざまな支援を行っていきます。また教職員の不正行為に対して厳しく対応していきます。」
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ホームスクーリングは小学生の娘、エミリーそして心配していたロス・テイラーを助けるものとなりました。
「娘のエミリーは学校では誰とも話をしませんでした。
特別支援教育のプログラムの対象となって、お人形遊びをすることになりそうでした。」
エミリーは現在15歳。
最年少の航空学校の訓練生の一人となっています。
また、悪夢を経験した子もいます。
リリーは学校に行かなくなった後に、高機能自閉症と診断をされました。
学校に通っている間はひどいいじめにあったと母親のニッキは語ります。
2年間ホームスクリーングで過ごしています。
今は、リリーは輝いています。リリーは科学研究を自ら行い、博物館に行ったりしています。
キャロルも息子のマックスを、自傷行為をするようになったため、学校に通わせるのをやめました。
「息子は自閉症で、ADHDで、重度の失読症なのです。
3つの言葉しか使えず、読むこともできません。
そのために、多くの負担をかかえ、まわりからは、ばかにされてきました。
いろいろ支援をしましたが、自傷行為を始めるようになってしまったのです。
今はもう自傷行為をすることはありません。
自分をコントロールできるようになりました。
そして息子は今、自分のことを信じられるようになりました。」
(出典・画像:豪abc
命にかかわるような状況になってしまうまで、学校に行くことなんてありません。
生きていくために学ぶのです、とりあえず学校で。学校に行くために生きているのではありません。
さまざまなかたちで、どこにいても必要な情報のやりとりができるようになった現在、みんなが同じところに集まって同じようにしなくても、学ぶことは可能になりました。
そして多様性が求められていく現在、無理してみんなと同じようになるのはむしろ損なことです。
子どもたちには気分やすらかな期間をもって、自分の人生を豊かにするために学んでほしいと思います。
学校に行かなくても、学べるということがもっと当たり前になってほしいと思いますし、きっとそうなります。
家族が求めた障害ない子と一緒にしない学校

(チャーリー)


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