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発達障害家族グループが行うやさしい上映会

time 2017/08/22

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

発達障害家族グループが行うやさしい上映会
  • 子どもたちが特別支援が必要な場合、安心して参加できる支援グループがあるのか?
  • 特別支援が必要な子どもたちがイベントに参加する際、どのような配慮がされているのか?
  • 特別支援が必要な子どもたちに友達づくりの機会があるのか?

発達障害の息子が他の子どもたちにからかわれているのを見るたびに、アンジェラ・ギルリーは悲しくなりました。
これ以上辛くなる前に、発達障害や特別支援が必要な子どもたちのいる家族が安心できる機会を作るために、ニューノーマルと名付けた支援グループを作りました。
2010年のことです。
「このグループには、たくさんの新しい家族が加わっているので、正確にはもう何人いるかわかりません。
僕を助けてくれる人たちもいます。来月にはミーティングをして、新しい人も加わります。」
そう、アンジェラの10歳の息子のダニエルがいいます。
「誰でもこのグループでは受け入れます。
特別支援が必要な成人もいます。
ニューノーマルのFacebookページには296人の大人が参加しているので、子どもも含めると少なくとも3倍の数字の人がこのグループに入っていると思います。」
アンジェラはそう言います。

グループのメンバーで毎月、やさしい上映会も行っています。
子どもや親に好評です。
「やさしい上映会はとても人気があります。
劇場で行います。
次回は特別支援が必要な子どもがいる家族のためにアニメ映画の「The Emoji Movie」を無料上映します。」
メリッサ・カラムと7歳の息子のサムはやさしい上映会に参加する予定です。
カラムは2年前からニューノーマルに加わりました。たくさんの友人もできました。
「息子のサムは発達障害です。話すこともできません。
ニューノーマルに参加しているので、同じくらいの年令の子どもたちと一緒に、発達障害であることにためらう必要なく過ごすことができています。変な目で見られたりすることもありません。
ニューノーマルの子どもたちは、サムがまだ話さないことにも全く慣れています。
よくわかって、サムに接してくれています。」
アンジェラによれば、およそ100人がやさしい上映会に参加するそうです。
発達障害の子どもたちにとって、とても配慮されたものになっています。
「劇場のライトは暗くしてあり、音量もふだんより小さめになっています。
特別支援が必要な子どもたちが、その音量に耐えられないときには、劇場のスタッフがそれにあわせて、音量を調整してくれるようになっています。」
やさしい上映会に参加した子どもたちは、自分の好きなようにすることをすすめられています。
「無料の上映会です。
そして、子どもたちは歩き回ってもかまいません。
だまって静かにする必要もありません。
参加する人みんなに、ここでは変な目で見られることもない場所であることを伝えます。
子どもが踊ったり、回ったり、声をだしても、むしろ素晴らしいことです。
ここでは誰もそれを批判する人はいません。」
そうアンジェラは言います。
また、ニューノーマルでは、親たちがクリスマスの時間を過ごしてもよいように、親向けのナイトイベントも開催しています。芸術品や工芸品を作ったり、カラオケなどを行います。
「とても楽しいです。私も楽しみにしています。
家に帰るまで、私も楽しんでいます。ほんとうにいいですよ。」
アンジェラの息子のダニエルと妹の7歳のアイルランドは、ニューノーマルのおかげで、たくさんの友だちを作ることができました。アイルランドも発達障害です。
アンジェラはこう言います。
「私には友だちが必要でした。だからニューノーマルというグループを作ったんです。
何が起きているのかを一緒に理解できる人が必要でした。
ニューノーマルは子どもたちのためだけでなく、親もサポートするためにあるのです。
Facebookページでは質問をすることができます。
助けが必要になったら、連絡してください。」
アンジェラは、他の子どもたちが息子のダニエルをいじめているのを目の当たりにして、助けが必要になったと言います。
「話すことができない子どもの親になったのは、辛いことでした。
息子が怒って泣いているのを見て、後からたずねても、理解することができませんでした。
息子のダニエルに友だちがほしいと思いました。本当に胸が苦しくなりました。
私は息子のダニエルに楽しい時間を過ごしてほしかったのです。」

ニューノーマルのおかげで変わりました。
「ダニエルは今は、最高の友人がいます。話せなくてもいつも友だちと話をしています。
今までになかった時間を楽しんでいます。
私の二人の子どもはどちらも特別支援が必要です。
特別支援が必要な親には、困難なことがあります。
しかし、何かを失ったりする必要はありません。」
次回のやさしい上映会に参加する予定のカラムは7歳の息子のサムについてこう語ります。
「サムは、The Emoji Movieに夢中になっています。
ニューノーマルの子どもたちと一緒になって見ることに興奮しています。
今は、その映画の明るい音楽で踊り回っています。」
(出典・画像:米TIMES RECORDS

自分の子どもがからかわれたり、いじめられているのを見るほど辛いことはありません。
ただ、楽しい時間を過ごして欲しい。
全く同じ思いです。
発達障害の子たちへ感覚に優しいバレエ公演

(チャーリー)

 


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