- 特別支援が必要な人たちも、普通の人たちも楽しめるテーマパークとはどんなものだろうか?
- 特別支援を必要とする子どもたちが遊ぶ場所として、どんな要素が重要なのだろうか?
- モーガンズ・ワンダーランドのような施設を地域に作ることは、どんな影響を与えるのか?
米テキサス州に住む父親は、娘が楽しめるテーマパークがないと知って、特別支援を必要とする自分の娘も楽しめるテーマパークを作りました。
ゴードン・ハートマンは、2007年に1500万ドル(約16億5千万円)をかけて、テーマパーク「モーガンズ・ワンダーランド」の建設を開始しました。
このテーマパークには、発達障害があり、重度の認知や身体的発達の遅れがある娘のモーガンの名前がつけられています。
2010年にオープンしました。
「私たちが乗っているたくさんの種類の乗り物を体験したり、釣りができたり、ふだんそうすることが難しい人たちが体験しているのを見ると、とても素晴らしい気分になります。
特別支援が必要な人たちに向けたテーマパークです。」
そうハートマンは語ります。
米テキサス州サンアントニオにある、10万平方メートルのテーマパークには、26種類のアクティビティがあり、車椅子で乗ることができる観覧車やミニチュアの電車があります。
ハートマンは、2006年に娘とプールに行った時に、テーマパークを作ることを思い立ちました。
12歳だった娘のモーガンは、プールで他の子どもたちと遊ぼうとしてみましたが、遊ぶことはできずにすぐにプールから出てしまいました。
「モーガンはまわりを見て、どうしてよいかわからないと、私に言いました。
私が一緒にモーガンとしばらく遊びました。
しかし、モーガンは他の子どもと交流をして遊びたいと願っていました。」
娘を愛する父は、モーガンが遊びに行ける場所を考えました。
ディズニーランドも考えましたが、あまりに混んでいて、娘には厳しいと思いました。
「そうして、わかったことは、楽しめるテーマパークがないということでした。」
そこでハートマンは世界で初めての、誰でもみんな楽しめるテーマパークを建設することにしました。
ハートマンは2005年から特別支援が必要な子どもたちのための非営利団体の活動を行っていました。
建設するのは、娘のような特別支援が必要な子どもたちが楽しめるテーマパークです。
「このテーマパーク、モーガンの不思議の国のよいところは、みんながゆっくり乗り物に慣れることができます。
そういう場所です。」
特別支援が必要な子どもも、そうでない子どももみんなが楽しめる場所です。
最近、水で遊べるエリアを追加しました。
その建設には1700万ドル(約19億円)かかりました。
いくつかの場所では、温水が出ます。
訪れた人たちの筋肉をやわらげ、運動機能に役立つものです。
防水の電動車いすなども必要な人に貸し出しをしています。
「このテーマパークを開いたとき、うまくいくかどうか、わかりませんでした。
3500万ドル(約39億円)をかけたギャンブルでした。
それでも、特別支援が必要な人とそうでない人が一緒になって遊べる場所を作りたかったのです。」
このテーマパークは、特別支援を必要とする人は無料で入場できます。
しかし、特別支援を必要とする人だけでなく、みんなが楽しめる、みんなに来て欲しいテーマパークであることを強調します。
「笑顔を見て、楽しんでいる姿を見て、初めてここに来た感想を聞くと、ほんとうに素晴らしくうれしくなります。
適当な言葉が見当たりません。
特別支援を必要とする人やその家族にとって素晴らしい場所になっているというだけでなく、
特別支援を必要とする人とそうでない人が交流できるところが最高なんです。」
(出典・画像:米INSIDE edition)
スケールが違うお父さんです。
米テキサスにこんな素敵なテーマパークがあること全く知りませんでした。
いつか連れて行ってみたいですね。
発達障害の子もそうでない子も一緒にすごしやすくなるように、みんなに見てほしいアニメがYoutubeで公開されています。
多くの子どもに見てほしい発達障害のアニメ
(チャーリー)