- 『トイ・ストーリー』を通じて、子どもたちのコミュニケーション能力に影響を与える可能性があるか?
- 発達障害の子どもがアニメ映画を通じて学習することで、どのような効果が期待できるか?
- 発達障害を持つ子どもたちにとって、アニメ映画を活用した言語療育プログラムの効果はどのように評価されるか?
ウッディ・プライドとラウンドアップの仲間たちは、子どもの頃のおもちゃを卒業した、たくさんの親たちに多くのことを教えてくれます。
ピクサーの映画のアニメーターと作家たちが20年以上前に、トイ・ストーリーのキャラクターを作ったときには、コミュニケーションの能力を引き出す可能性を持っていることは知らなかったでしょう。
イギリスに住むコナーとエイン・ドットの双子の兄弟は、ディズニーピクサーのたくさんの作品を見て、大きくなりました。そして大好きです。
トイ・ストーリーの第一作は、兄弟が生まれてから2年後に公開されています。
兄弟は、発達障害と診断されています。
コナーは重度で、話すことやコミュニケーションを行うことができませんでした。
聴覚、認知、言語、それぞれに障害をかかえ、飲み込むことにも問題をかかえていました。
父親のエンダと母親のバレリーは、発達障害の診断をされたときに、子どもたちは言葉を話すことはないでしょうと言われていました。そして後日、「兄弟は専門の施設に預ける必要があります。」とも言われました。
幸いなことに、その頃父親は仕事でアメリカに行くことになりました。
夫婦は、アメリカで希望を見つけたいと考えました。
兄弟たちは言語の療育に参加し、両親も熱心にサポートをしました。
兄弟の問題に対処し、強みを伸ばし、あらゆる行動にも目を配りました。
「コミュニケーションができないことは、多くの不満と爆発を招きます。
しかし、まだ子どもが爆発をしているうちには、まだチャンスがあると思ったのです。」
そう父親のエンダは語ります。
アニメーション映画に子どもたちは反応をしていました。
エインはビスケットが欲しいとは言えませんが、ディズニーのキャラクターのセリフの多くをまねることができました。
母親のバレリーはテニスやランニングなどのスポーツで子どもたちのエネルギーを育みました。父親のエンダは独自の方法でコミュニケーションを始めました。アニメ映画をみているときに、場面とそれが示す状況を言葉にして、言葉を教えていきました。
家族たちは、米カリフォルニア州のシリコンバレーに住んでいたので、映画スタジオがたくさんありました。
ドッドの家族たちは、ディズニー・ピクサー社とアドビ社に連絡をとり、この研究プロジェクトチームを作りました。
父親のエンダは自分のキャリアを活かし、そして夫婦自らの資金と友人からの資金で始めたのです。
考案した、アニメイテッド・ランゲッジ・ラーニング(A.L.L)のソフトウェアは、発達障害の子は視覚で学ぶ傾向があることを基盤に考えたものです。
映画の一部分とその繰り返しで、文字の概念や感情を理解の理解を深めます。
そして、話すことを学ぶのを助けます。
夫婦たちが、そのプロジェクトの活動を続けてイギリスに帰国することを決めたときには、兄弟は中学2年生でした。
コナーはコミュニケーションを行うことが困難で問題をかかえたままでした。
ある日、父親のエンダがソフトウェア開発に取り組んでいたときです。
「コナーは、キーボードをつかんで、行ってしまいました。」
そして、コナーがプログラミングを行っているのを見ました。
キーボードから離れたときに、父親のエンダはコナーに話をしました。
「それから、もう学校には行かなくなりました。
そして、私たちの研究チームの一員になったのです。」
それから、コミュニケーションができないこと、入院、まわりの人たちとの孤立、そうだった生活が変わりました。
弟のエインも、今後研究チームに参加する予定です。
コナーがソフトウェア開発の力を発揮し、エインはコミュニケーションができるため学校の教室で活躍できると考えています。
ドッド家族が行うこの取り組みでは、発達障害の子どもの言語能力開発のために、300の家族の参加を募集しています。
参加する人の中には、10歳のライアン・レイノルズがいます。
4歳で発達障害と診断をされています。
「息子はトイ・ストーリーを25分間見て、言葉も学んでいます。」
そう母親のシャロンは言います。
「なかなか始めてくれないこともありますが、画面を見ると、学習を始めてくれます。」
イアン・コーネルの4歳の息子のコナーも2歳のときに発達障害と診断をされて、参加しています。
「コナーは数語を話せるようになりましたが、意味もわからず、オウム返しをしていました。
私たちがこれまでに行った方法はとても単調なもので、息子の集中力や興味を保っていることができませんでした。」
イアンはこう言います。
「息子は私たちと一緒になってテレビを見ているときに、ミッキーマウスが出てくると、「素晴らしい日」という言葉を繰り返し言います。
エンダたちの研究プロジェクトを知って連絡を取った時には、これは役に立つはずだと思いました。
息子のコナーをエンダのところに連れていくと、10分でエンダは、私にもわかっていなかったコナーの行動について私に説明をすることができました。
エンダは発達障害の子どもについてよくわかっています。
今、コナーはマウスを使って、たくさんの単語を入力します。
それまでより多くの意味を伝えることができ、落ち着きも出てきました。
これは、他の生活の場面でもメリットをもたらします。
エンダと話ができるのは、これまで他の親たちとは経験を共有することができなかったので、本当に助かります。」
しかし、バレリー・ドッドは誰にでも効く魔法ではない、奇跡を必ず起こせるものでないことをきちんと強調します。
そしてこう言いました。
「この研究プログラムでの療育は自宅で行える点は、よいはずです。
子どもが言葉をもてると、子育てはしやすくなります。」
(出典・画像:英THE IRISH TIME)(画像:A.L.L.のサイト)
A.L.Lのサイトを見ると、Pixarのトイ・ストーリーのようなアニメ映画を使って、そのときのキャラクターの感情などについてのクイズが出たりしてそれに答えていくなどのようです。
発達障害の子と家族の当事者、そしてお父さんのIT技術も生かしたものなので、よく出来ているだろうと察します。
ディズニーで言葉を取り戻した発達障害青年
(チャーリー)