- 発達障害がある子ども向けの、使いやすい製品やWebサイトはありますか?
- 発達障害の子どもが感覚過敏に対処できるような製品はどこで見つけられますか?
- 特別支援が必要な子どもを持つ親でも楽しめるオンラインリソースやコミュニティは存在しますか?
「ウルフ&フレンズ」のWebページは、すべての母親が持っている気持ちから始まりました。
カリッサ・トッジは2014年に、4歳の息子ウルフに感覚の問題があるかもしれないことを告げられました。
全ての服からタグを取ったり、明るいライトに気をつける必要がありました。
トッジは、ブランディングのコンサルタントを仕事にしていました。
トッジは、息子の助けになる製品を見つけようと療育に関わるWebページを調べ始めました。
しかし、それでがっかりしました。
「私は、暗くて憂鬱な感じに滅入ってしまいました。
とても古いカメラで撮影されたような画像の古臭い感じのするWebページばかりでした。
製品の使い方もよくわかりません。」
トッジは自分の他に、こういったWebページばかりであることにうんざりしている人がいないのか疑問に思っていました。
そうして、子どもをもつ友人にたずねてみました。
発達障害の子を二人含む4人の子どもをもつ、雑誌の仕事で元同僚であった、ゲナ・マンと話をしました。
ゲナは、子どもに必要なものを購入するために利用しているWebページを嫌っていました。
ファッションやデザインを気にする人であれば、同じ気持ちになるようなものでした。
それどころか、不安を与えるレベルです。
「困難に立ち向かう、特別支援が必要な子どもをもつ親にとって、必要なものがここにあります。
私がほしかったのは、こういうサイトです。」
そうして、10歳くらいまでの障害の子をかかえる子どもたち向けの、ファッションやデザインを伝えるWebサイト、ウルフ&フレンズが生まれました。
これには、視覚に強く訴えるものはありません。それがポイントです。
「ふつう」ではない子どもたちは、ここでは特別な存在ではありません。
そして、高級感のある見た目で、リアルシンプルに通じるものです。
雑誌の仕事をしていたトッジとゲナが作ったものなので、それは当然かもしれません。
家具やおもちゃは、発達障害でない子どもも利用できるものですが、
ここでは発達や療育に役立つ機能について説明がされます。
例えば、子どもが勉強をしやすい部屋と木製の机についての説明では、心理学者が執筆する文章も掲載しています。
「ニューロイメージング技術によって、ADD(注意欠陥障害)やADHD(注意欠陥多動障害)のそれぞれの子どもたちの特性を明らかにされます。通常の子どもと比べると、脳内のおいて異なるコミュニケーションの経路を持っていることがわかります。」
ブランコは、見た目はただのブランコですが説明では、パニックになりそうな子どもを落ち着かせる方法を伝えています。
かわいい子どもの寝室に見える部屋も、発達障害の子の感覚に配慮されたやさしいものたちで構成されています。
ベッドの生地、テント、騒音を減らすためのホワイトノイズマシン。
ゲナは特に自分の息子の13歳のジャスパーを助けるようなアイテムに力を入れています。
「おもちゃで遊んだことがないのです。
役に立っているのは体を動かすことが必要なものでした。
ブランコや空気でふくらんでいる椅子、マットでした。」
ウルフ&フレンズのファンのブログには、まわりとのやりとりに困難をかかえる子どもたち向けのドールハウスの使い方、ダウン症の子の子育て、障害の子どものきょうだいについて、などの記事が掲載されています。
ウルフ&フレンズのWebページを見た、特別支援が必要な子どもの親たちには、そのコンセプトと見た目の美しさは評判です。
トッジとゲナは、ウルフ&フレンズの次のステップとして、障害のある子どもたちが、より社会に参加していくのを助けるものにしたいと考えています。
会食のイベントを行う企業と協力します。
「感覚に優しい、そして前もって専門のトレーニングを受けたスタッフによるレストランです。
子どもたちは食事をしながら、お話をすることもできます。
親たちもまわりに気兼ねすることなく、食事を楽しめます。」
女性であれば、買い物をするときにインクルージョンが役に立つことを知っています。
トッジは似合うかどうか迷った時に、発達障害の息子ウルフのたくさんの意見を参考にします。
ゲナも。
「私の9歳の娘も、私が買い物が大好きなので影響を受けています。
家族それぞれの才能をリストにしてみたら、娘と私はきっと同じですね。」
米WOLF+FRIENDS Webページ
(出典:米The New York Times)(画像:米WOLF+FRIENDS)
美しいサイトです。
勉強させて頂きます。大きな新聞に紹介されて、ちょっとうらやましいです。
こちらも発達障害の子のために親がネットで始めました。
発達障害の子ども向けマインクラフト
(チャーリー)