- どのような服が発達障害の子供にとって快適なのか?
- 発達障害の子供の感覚過敏に対応した服はどこで手に入るのか?
- 発達障害の子供が働ける場所や仕事にはどんなものがあるのか?
英ベルファストに住む発達障害の女の子の母親が、介護をしてきた自分の経験を生かして発達障害の子や親を助ける感覚にやさしい服を作りました。
メタとジョン・オーディンの夫婦は、14年前に養子を迎えました。
その子、クリスティの元の母親はクリスティにかわいい服を着せても、ボロボロにしてしまうため悲しく悩むことが絶えませんでした。
メタは、発達障害であるクリスティが特定の材料やラベルに敏感であるためにそうしていることがわかりました。
「発達障害の子どもへのケアには、ずっと学ぶことが必要になります。
自閉症スペクトラムの子どもを十分にケアするためには、育児方法を変えたり、子どもに代わって必要とすることを理解しなければなりません。簡単なことではありません。」
そうメタは言います。
「私の娘の感覚の問題について理解しようとすることで、コミュニケーションができるようになってきました。
娘が好きなもの、好きな服、そしてストレスや苦痛を与えたものをまとめました。
それでも、それら娘の感覚の問題を引き起こす一部でしかありません。」
同じような問題をかかえている他の親たちと出会って、メタは自閉症スペクトラムの人のニーズに合わせた服を開発しようと決心しました。
そして、スペクトラ・センサリー・クロッシング社がスタートし、今年の7月から発達障害の子ども向けの学校のシャツ、ズボン、Tシャツを提供します。
Tシャツは、7歳から18歳までを対象にしたものです。
縫い目は服の外側にあります。首のところにはラインが設けてあります。
こうすることによって、着たときの感触をよくし、裏表を間違えずに着ることができます。
12歳から18歳までを対象にした学校のシャツは、ラベルもえりもやわらかな綿100%でできています。
Tシャツのように頭からすっぽり着ることができます。
このシャツには大きなボタンと穴が3つついていますが、それはボタンの練習になるようについているだけです。
「学校のスボンでは、おなかのところは伸び縮みし、足の部分もやわらかく感じるようになっています。」
完全に縫い目がない、発達障害の子にやさしい靴下もあります。
またメタは、娘のクリスティとの思い出から、クリスマスの衣装も作りたいと考えています。
「クリスマスの時期はクリスティにとって、とてもストレスがかかりました。
他の子どもたちは、トナカイやサンタが描かれた重いジャンパーなどを着ますが、クリスティにとってはこのような服は感覚にとてもつらいものでした。
そのために同じような格好ができないので、クリスティはますます孤立を感じることになりました。」
クリスティは今は16歳になりました。
スペクトラ・センサリー・クロッシング社を手伝うようになりました。
母親のメタはこう語ります。
「梱包や発送の作業などで、発達障害の人たちを将来雇用したいと望んでいます。
決まった作業にすること、感覚に配慮を行う必要があることは、もちろんわかっています。」
(出典・画像:英THE IRISH NEWS)
親だからこそ、よく知っていることがあります。
それを生かして、自分の子どもだけでなく、多くの子どもたち、そして他の親も助かることを始められました。
福祉作業所も、最初は親が立ち上げたものが少なくありませんでした。本当に尊敬と感謝です。
英マークス&スペンサーが売り出す学校の制服
(チャーリー)