- 1. 発達障害の子供にどんな運動をさせると良いのか?
- 2. 親が子供の運動やスポーツをどのようにサポートできるのか?
- 3. 発達障害の子供にとって、運動はどのようなメリットがあるのか?
ライターでもあり、山岳マラソンレースのチャンピオンでもあるハル・ウォーターは、発達障害の中学生の息子が走ることをサポートしています。
息子は疲れます。そして痛いと言うこともあります。
「息子は、私に教えてくれたことがあります。」
ウォーターは最新の著書“Endurance and Selected Essays on Neurodiversity and Deep Sport.”(ニューロダイバーシティとスポーツについて忍耐とエッセイ)で、これまでに経験したことを語っています。
私は、チームの中で走る息子に、息子の熱意を感じます。
クロスカントリーや決められたコースを走ることは、私がさせたものではありません。
無理に息子にスポーツをさせようとしたこともありません。
私は息子の練習を見るのが好きでしたが、私がつきそっている必要はありませんでした。
走れなくても別にかまいません。
うまくいかなかった時も、息子にまかせます。
すると、そうした時はいつも、息子は練習を続けると言いました。
自閉症スペクトラムとは、ひとつの決まった形の障害ではありません。
言語、運動、感覚、知性、社会的なスキルさまざまな特性を含んだ、範囲の広いものです。
息子のハリソンは、感覚に問題をかかえています。
また、行動についても問題がありますが、通常の学校に通っています。
いくつかの教科では良い成績ですが、困難をかかえる教科もあります。
ピアノもでき、みんなの前で歌うこともでき、マインクラフトが得意です。
運動機能や知覚処理にかかえる困難から、バスケットボールやサッカーのようなチームスポーツで、息子が活躍することは決してないでしょう。
しかし、走るような、簡単なもっと運動の基礎のような競技であれば、息子は活躍できるかもしれません。
そして、チームワークについても一部は理解することができます。
ゴールを決めて、そこに向かって一緒に走っていくのですから。
息子にとっては、この練習は、数学、社会、科学、その他の勉強よりも重要かもしれません。
コーチや仲間、私が一緒に走ると、息子の才能の見てとれます。
スポーツによって、重要な経験をし学ぶことができていました。
また息子がかかえる困難についてわかったことがあります。
息子が直面している精神的な闘いのほうが、肉体的な闘いよりもはるかに恐ろしくたいへんなことであるのがわかりました。
これからも、息子が見せてくれる勇気のそばに立ち会っていくこと、息子がこれからも活躍できるようにサポートしていくことを私は決意します。
(出典・画像:米COLORAD PUBLIC RADIO)
うちの子どもも、私がわかっていない、気づけていない苦しみや嫌なことがあるのだろうと思います。
どうして騒いだり、大泣きしているのかその時はわからずに、後からわかって申し訳なくなることも、大きくなった今でもよくあります。
もっとわかるようになりたいとずっと思っています。
発達障害の子と視覚障害の父が補い合い走る
(チャーリー)