- 発達障害を持つ子どもたちが、どんな支援や理解を求めているのか?
- 発達障害を持つ子どもたちが、周囲の人たちにとってどんな困難をもたらす可能性があるのか?
- 発達障害を持つ子どもたちにとって、どんな環境やサポートが必要なのか?
5歳のアミラは、蝶が大好きです。
蝶のように、彼女は羽を広げて飛びたいと思っています。
しかし、アミラのの脳は他の子供たちとは少し違っています。
アミラは2歳のときに発達障害と診断されました。
「アミラがどう人生を過ごすのか考えてしまいます。
全ての物事がすこし難しいのです。
そして、ストレスになるのです。」
母親のアドリエンヌ・ゼイラムはそういいます。
アミラに会った時にどうしてよいかわからない人がいるとも言います。
「正直なところ、私も何をすべきかわからない瞬間があります。
なので、発達障害の人とやりとりをしようとしたときに、躊躇するのもわかります。
理解するのが難しいこともあるからです。」
しかし、アミラは発達障害の子どもたちはかしこくて、おもしろくて、やさしいことを知ってほしいと思っています。
発達障害の子どもたちは、学び方が少し違うだけなんです。
「できるだろうと思っていたことがアミラにはできなくて、悲しくなりました。
しかし、毎日、アミラは一歩一歩成長してきました。
私たちは、アミラが意義のある人生を歩んできたことに、うれしくなっていきました。」
カナダのホーランドブルービュー子どもリハビリテーション病院のエドキア・アナグノスタ博士は、発達障害は悪いことだけでなく良いこともあると言います。
「社会的なやりとりや常同行動に、困難をかかえます。
しかし、細かいところを良く見て、ルールに従うこと、異なった視点で世界を捉えられるのは良いことです。
発達障害の人たちは、違う視点で世界を見ているのです。」
米国では68人の子どものうち一人は発達障害です。
カナダのオンタリオ州では、最新データによると63人の子どものうち一人が発達障害です。
発達障害への対応はセラピーが基本ですが、遺伝子や脳の機能についての研究が進むにつれて、研究者たちは医薬品の開発やターゲットをしぼった治療を研究するようになってきたといいます。
「私たちは発達障害の人を変えるのではなくて、発達障害に伴う苦痛や機能不全を減らすようにしているのです。」
そうエドキア博士は語ります。
オンタリオ州では6月から、予算3億3,300万カナダドル(約278億円)の発達障害児向けのプログラムが開始される予定です。
家族は州政府によるサービスを利用するか、医療費を受け取るかのどちかを選択することができます。
マイケル・コトー子ども・青少年サービス大臣は、
「私たちがこれを適切に行い、このプログラムを最大限に活用することができれば、
オンタリオ州は発達障害の人々にサービスを行う最良の場所になると確信しています。」
と語ります。
「目標は、人々を早期に診断して、長生きができるように、必要なサービスを得られるようにします。
そうして、できる限り社会にも貢献できるようになって頂くことです」
娘のアミラに、母親のアドリエンヌは何を求めるのでしょうか?
「アミラを理解してくれる世界になることを願っています。
私は娘と発達障害の子どもたちが、ゆっくりできる世界がほしいのです。
深呼吸が出来て、困難を乗り越えるために必要な場所と時間をもてるようにしてあげたいのです。」
(出典・画像:カナダCBC)
とても遅いかもしれませんが、一歩一歩、成長していきます。
うちの子もそうです。
みんなちがって、みんな同じ。
いろいろやらかすこともあるとは思いますが、なるべく迷惑をかけないように努めていますので、
そんな子もあたたかく見守ってもらえればと思います。
しんぼう強くできるようになるのを見守って、できるようになりました。
発達障害の子の家族には、当たり前ではない
(チャーリー)