- 発達障害の子どもが毎日のルーティンを守ることは、どれほど重要なのでしょうか?
- どうして発達障害の子どもは決まったルーティンを必要とするのでしょうか?
- 発達障害の子どもと家族が一緒に楽しめるルーティン作りには、どのような工夫が必要ですか?
きちんと決めたとおりに毎日行うことは、発達障害の子どもたちが生きていくためには重要なことです。
それは、ルーシー・ハリスにとってもそうです。
ダウン症で発達障害の9歳の女の子は、夜寝る前に家族といっしょに写真を撮らないと、眠りません。
この愛らしい少女にとって、このお決まりはつらいものではありません。
一年以上に渡って撮影された写真には、ルーシーが笑顔で、父親のテリーや母親のカレンと写っています。
ルーシーの両親は、夜に撮影するこの写真が楽しみになりました。
撮影している父親が言います。
「娘は毎晩ベッドに行く前に、写真をとるようにお願いをしていきました。
こんな些細なことが、何だか私たちには素晴らしく楽しみに思えるようになってきました。」
「歯を磨くのと同じように、この決まりごとはルーシーにとっては重要なことです。
動画を撮らないと、ベッドに行くことができません。」
「決めたことを毎回行うということは、ルーシーにとっては重要なことです。
それによって、安心感も得るのです。」
「こうしたお決まりを行わないと、パニックになってしまうことがあります。
予想外の事が起きそうな場合には怖くなるのです。」
父親はルーシーと一緒に写った写真をつなげて動画にしました。
そして別のところに住んでいる息子のルークと共有をしていました。
世界自閉症啓発週間になって、父親は2分25秒の動画を世界に公開しました。
「私たちはみんなと変わらない。」ということを多くの人に知ってほしいと願って。
父親は言います。
「発達障害は一時的な病気とは違って、ずっと続くものです。
英国では100人に一人以上がそうです。
発達障害はその人と家族に深刻な影響を与えます。
しかし、理解と支援があれば大きく違ってきます。」
(出典・画像:英Mail Online)
こんな楽しい決まりごとであればよいですよね。
どんな人でも程度はあれ、不確実なことに不安を感じ、決まっていることを行い、確実なことを感じて安心を得ることはあると思います。
最近はお見かけしませんが、五郎丸選手の手をあわせるしぐさも、その延長にあるものですよね。
息子についてもっと知りたくて写真を取り続ける父親もいます。
発達障害の息子の世界をもっと知りたい
(チャーリー)