- バーチャルスクールは、なぜ一般的な教室よりも向いているのか?
- バーチャルスクールの評価基準は公平か?
- バーチャルスクールは、生徒の個々のニーズにどのように対応しているのか?
バーチャルスクールの人気が高まっています。
ネットで授業が行われます。
他の学校に行くことができなくなった生徒たちは、高校を卒業できる機会をここで得ることが出来ます。
クイン家族は、バーチャルスクールを選んでいます。
「私たちの子どもは一般的な教室ではうまくいくと思えません。
子どもは高機能自閉症です。
とても明るい子ですが、まわりの環境にとても敏感なんです。」
クイン・ライネットと息子のトミーは、毎日いっしょに自宅で過ごしています。
先生と他の生徒とはフーシア・アカデミー・バーチャル・スクールで一緒になります。
この自由な学校は、コンピュータを利用して授業をうけるものです。
このフーシア・アカデミーの責任者のバイロン・アーネスト博士によれば、多くの場合、生徒たちは学力に遅れが生じているといいます。
そして、こう語ります。
「この学校は、医療的な対応が必要な人、地元の学校でいじめを受けた人、まわりとの関係において問題をかかえる人たちにとって、ますます必要とされていくものです。」
この米インディアナ州のバーチャルスクールについては論争が起きています。
フーシア・アカデミーは、インディアナ州の教育課から、過去5年間ずっと、Fランクと低い評価を受けています。
この評価は州により行われる試験の点数、卒業する生徒の数、そして生徒の成長を判定し、行われたものです。
アーネスト博士によれば、この学校に対する評価は正確なものではないと言います。
学力に遅れを生じた、たくさんの子どもたちがフーシア・アカデミーで学び始めて間もないうちに、その学校評価の対象とされてしまうためです。
「フーシア・アカデミーがそのように低い評価をされているのは、公正ではないと考えています。」
ロバート・ベーイング教育委員会委員長はそう言います。
「私たちが問題だと思うのは、子どもたちを、不安がある民間のホーム・スクールへ追いやってしまっている学校があるのです。そして、その後に子どもたちはこのバーチャル・スクールにたどりついているのです。」
バーチャルスクールは、こういった生徒たちを助けようと取り組んでいます。
多くの生徒は、在籍する学年では成績は最低でした。
これを救うのは、教師以外にありません。
コリー・バーネットは、フーシア・アカデミーの教師です。
教える仕事が大好きだと言います。
「私たちは、全ての家族のために行っているものではありません。
私について言えば、ある個人的な経験があって、とても賛同したので行っています。
私は、バーチャル・スクールを必要としている家族の助けになりたいのです。」
ベーイング教育委員会委員長は、このネットによる学校のこれまでの活動をみて、
この学校のかたちはより確かなものになっていくと考えています。
「未来には、これが主流になります。」
(出典・画像:米WISHTV)
私も子どもの頃、こういう学校があったら、いいなと望みました。
子どもながら、学校であるなら、集団行動や煩わしい人間関係を気にせずに、勉強だけできたらいいのにと思うことがよくありました。
集団行動や人間関係が重要だと考える人の学校、そのせいで他のことが出来なくなってしまうなら、そんなことはどうでもよいと考える人の学校。
時代はそうなってきていると思いますが、いろいろなバリエーションの信頼できる学校ができていけばと願います。
親が求めたこういう学校もあります。
家族が求めた障害ない子と一緒にしない学校
(チャーリー)