- 子どもが日常生活で難しいと感じることは何だろう?
- 周りの人が分かってくれることは、どんな影響を与えるのだろう?
- 特別支援が必要な子どもたちに、私たちができることは何だろう?
3歳のカレブは他の子と多くは変わりません。
カレブはスパイダーマンが大好きです。
そして頭もよいです。
母親のエンマは、カレブをやさしい子だといいます。
しかし、カレブの発達障害が日常生活で問題を起こします。
「私たちが毎日当たり前に行っていることでも、息子には難しいことがあります。
通う道を変えたり、新しいものを食べたり、新しい所に行ったり、それらは全て難しいことです。
話すことにも遅れがあるので、人とやりとりすることにも困難をかかえています。」
カレブの発達障害のために、特に難しいのが週に一回の買い物です。
眩しい光、大きな音、騒がしい環境で、カレブはパニックを起こしてしまいます。
「子どもが苦しんで、パニックになるのはとても恐ろしいことです。
親にとっても、大変つらいものです。
まわりにいる人たちから、親としてきちんとしているのか、非難されたりするのです。
少しでも親切にしてもらったり、理解をしてもらえると、気が楽になります。」
ある日、エンマは息子のカレブを連れて、スーパーのテスコに買い物に行きました。
そして、そこで働くキャロルの行動に、とても感謝する出来事がありました。
息子のカレブがレジのところに来ると、すでにパニックを起こしそうになっていました。
その時、レジにいたキャロルが手助けしてくれたのです。
キャロルは、息子のカレブに自分のそばに来て精算するのを手伝ってほしいとお願いをしたのです。
「息子は見知らぬ人を嫌うのですが、息子は本当にキャロルのことは気に入ったようです。
キャロルのそばに行って、バーコードをスキャンするのを手伝いました。
終わるまで、ずっと嫌がらずに、喜んで手伝っていました。」
「キャロルがしてくれたことに、本当に感謝をしました。
見知らぬ人でも、自分の息子を理解して受け入れてくれたのです。
自分の子どもより大事なものはありません。
息子のカレブに本当に素晴らしいことをして頂きました。
息子や私にとって辛い経験であった買い物を、良い経験にしてくれたのです。
次に買い物に行く時には、息子の心配も減っているはずです。
そして、実際にそんなに悪いものではないとわかるようになるはずです。」
母親のエンマは、経験したこのことを、テスコスーパーのFacebookページに書き込みました。
キャロルがとった行動に、数百に及ぶ賞賛のコメントが書き込まれました。
この経験を紹介することによって、エンマは発達障害の子が日常生活でかかえる問題について、多くの人に理解されてほしいと願っています。
「特別支援が必要な子どもたちについて、素晴らしいことがあるのも知ってほしいのです。
そういった子どもたちには、難しいと感じる、うまくやっていけない状況があります。
しかし、素晴らしい点もたくさん持っているのです。
恐ろしく頭が良い子どもいます。
そのことを知っている人には、すばらしい力になる存在です。
医学的な用語だけで、人を決めつけてはいけません。
たくさんの可能性をもっているのです。」
(出典・画像:英METRO)
本当にお子さんにとって、楽しくて良い経験になったと思います。
もう何十年も前のことです。
私が幼稚園の頃、1日だけ、それもすごく短い時間だったと思いますが、母のパート先で母の仕事を手伝いました。
母の役に立てることがうれしくて、作業も楽しくて、お客さんにもほめられてうれしかった記憶があります。
記憶は悪いほうなのですが、それは今でも憶えています。
子どもの頃の、人の役に立っていると思えることができて、うれしかった思い出はその後の人生に役立つと思います。
そんな機会を作ったり、出会えるようにしたいものです。
こちらの方もレジでうれしい経験をしました。
直接向き合ってくれたから、初めてできた。
(チャーリー)