- 視覚障害や発達障害があっても独自の方法で楽器を学ぶことは可能ですか?
- 大好きなものに没頭することでどのようなメリットがありますか?
- 音楽が発達障害のある子供や大人にどのような影響を与えることができますか?
アスレー・ファレルは音楽が大好きです。
カナダのニューファンドランド島に住む18歳のアスレーは、縦笛やマラカス、ハーモニカなど、さまざまな楽器で演奏します。
実際、数年かけて集めた楽器でプラスチックの箱はいっぱいになっています。
最近は、彼女のコレクションの中で、一番新しい楽器に夢中になっています。
それは、アコーディオンです。
「これは、クリスマスイブにもらったんです。
不思議なことに演奏のしかたを知っていました。」
ファレルはそう言います。
このアコーディオンは、慈善団体から贈られたものです。
慈善団体のハワード・ウォルシュは贈った日のことをこう言います。
「涙を流して、喜んでくれました。
みんなも感動していました。
そして、クリスマスイブのパーティーが始まったとたん、彼女は帰ってしまいました。
いいんです。それは。
彼女は大きなアコーディオンを手に入れてすごくうれしかったんです。」
アスレーの母、イボンヌ・ファレルによると、
アスレーは生まれた時から目が見えず、最近になって発達障害と診断もされました。
音に頼ることで、アスレーは日々かかえる問題に対応しているといいます。
そして、音楽はアスレーにはなくてはならないものだと、イボンヌは言います。
「音楽を、娘は自分ひとりで完璧に学びます。
私も、待つということを教えられました。
娘は音楽に夢中になります。
誰にも邪魔をされずに自分ひとりの時間を楽しんでいます。
そうして、娘は自分の音楽を演奏できるようになります。
演奏のしかたは普通とは違ったりしていますが。
音楽は娘の親友なんです。」
アスレーの妹、ケイラもアスレーと音楽との強いきずなを目にします。
「心から、本当に音楽が好きなんです。音楽はアスレーの親友だと思います。」
9歳のケイラもときどき、アスレーといっしょになって音楽を演奏します。
2人で行う演奏会で、火事で被災した方への寄附を募る活動も行いました。
アスレーにとって、音楽はとても大きな存在だと言います。
「音楽は、魂に良いんです。」
(出典・画像:カナダCBC)
大好きなものがある人が、それに没頭する姿からは、何かを学びます。そしてあこがれます。
子どもからは特に。
没頭をあまりしなくなってしまった結果を大人と呼んでいるのかもしれません。
ロックで変わった子どもたちもいます。
チープ・トリックのロックミュージック療育
(チャーリー)