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発達障害の人を助ける会話の空気を読むAI装置

time 2017/02/03

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

発達障害の人を助ける会話の空気を読むAI装置
  • 相手の感情がわからないときにどうすればいいのか?
  • 話し方や表情の違いから、どんな情報が得られるのか?
  • 人工知能を活用した装置がどのように助けになるのか?

同じ言葉であっても、言い方などによって、ちがった理解がされてしまいます。
不安症や発達障害の人にとって、これはとてもストレスになることです。
話し方の違いによって、明るい雰囲気なのか、暗い雰囲気なのかを検出できる、新しい装置ができました。
この装置によって、そのような人たちの生活をよくすることができます。
感情を理解する技術は、マサチューセッツ工科大学(MIT)のコンピュータサイエンス人工知能研究所の研究者たちによって開発されました。
「想像してみてください。
話が終わるたびに、みんなが心配そうにあなたを見ていたら。」
研究者のツカ・アルハニが言います。
「私たちの研究は、この分野への一歩です。
人工知能をポケットに入れる世界が近いかもしれません。」
このシステムは、人の声、会話の文章、そして人の生理的な情報を分析して、会話の全体的な雰囲気を導き出します。
83%の正確率だといいます。
「人の感情を把握できるこの技術の開発によって、人と人とのコミュニケーションを劇的に良くなるかもしれません。」
5秒毎に、システムは雰囲気を伝えます。
「この装置をつければ、ふだんの自然なやりとりの間でも、人間の生理的な情報や、音声を集められます。
初めての研究になります。
私たちのこれまでの研究結果では、リアルタイムでその会話における感情の雰囲気、トーンを導くことが可能であると示しています。」
と筆頭研究者のムハンマド・ガッセミが言います。
手首に装着された装置は、人の動き、心拍数、血圧、血流、皮膚温度などの特徴を測定します。
そして、話し手の音色、ピッチ、エネルギー、ボキャブラリも分析します。
ドイツのパッサウ大学の複雑知能系のビヨン・シューラーは言います。
「この技術はすぐに、論理的なものか、感情的なものかも、検出することができます。
生理学的データと音声データの収集には、市販されている機器を利用しているので、
ふだんから使えるツールになることが期待できます。」
研究チームはそれぞれ数分の31の会話を対象に分析を行い、2種類の判定を行えるようにしています。
1つは、その会話を幸せなものか悲しいものかのどちらかに分類します。
2つめは会話を5秒ごとのブロックにして、肯定的、否定的または中立的なものかを分類します。
この判定は、人間が行っていると思われるものと同じです。
長い沈黙と単調な声調は悲しい話と関連していました。
悲しみはまた、顔面に手を当てるような特定の姿勢だけでなく、呼吸音や心血管活動の増加と強く関連していました。
より活発で多様な発言パターンは、より幸せな会話に関連付けられました。
「私たちの次のステップは、感情的な判別をもっと細かくして、会話のやりとりをポジティブまたはネガティブとラベル付けするだけでなく、より正確に、退屈している、興奮している、のがわかるようにすることです。
将来的には、Apple Watchのような市販のデバイスを使用して、世界中の人に利用してもらえるように、もっと大規模に会話データの収集を行っていきたいと考えています。」

(出典:英MailOnline)(画像:米MIT)
 
相手の感情がわからない、難しい。
人と人とのコミュニケーションにおける、この難しさは誰にでもあると思いますが、発達障害の方にとっては本当に難しいこととしてよくあげられます。
これがあれば助かるはずです。なくても大丈夫になるように学ぶことも助けてくれるはずです。
こういった新しい研究開発がされていることは、心強く、本当にうれしく思います。さすがMIT。
表情を読み取る技術もありましたね。
発達障害児向け表情読み取りGoogleめがね

(チャーリー)

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