- 発達障害がある子供でも特別な才能を発揮することは可能ですか?
- 自閉症の子供がアートやデザインの分野で成功する例はありますか?
- 親として、発達障害のある子供の将来に希望を持てる方法は何ですか?
彼はただ、筆をとります。
1年前から、発達障害への療法としてはじめました。
しかし、この若者はすでにたくさんの絵を世界中に販売をしていて、まもなくカナダでファッションデザイナーとしての仕事もはじめます。
ニアム・ジェイン13歳は、2歳の時に自閉症と診断をされています。
あまり、話すことや理解することができません。
しかし、筆や絵の具があれば、彼は目に見えるかたちで、コミュニケーションすることができます。
「最初、私は息子の絵を家族と友だちだけにSNSで公開をしていました。」
母親のニナ・ジェインが語ります。
「すると、買いたいという人が出てきたのです。」
お金は大事です。
世界にいる収集家が、ジェインの絵を購入するために数千ドル(数十万円)を提示するようになりました。
今までに、ジェインは50の絵を販売し、いくつかは5万ドル(約500万円)で売れました。
ジェインの絵は、カナダのトロントを拠点とする著名なファッションデザイナー、エバン・ビーデルの目にとまりました。
ビーデルは未来に向けたデザインに、ジェインの絵を取り入れたいと考えました。
ビーデルは、4月に行われたトロントでのファッションショーに向けて、ジェインの絵をもとにデザインした10着のドレスを作りました。その時期は、発達障害啓蒙月間にもあたります。
「ジェインと一緒に仕事をしたのは、とても面白く、興奮するものでした。」
ビーデルが言います。
コラボレーションの一部として、ビーデルはジェインをビクトリア様式の1988年に建てられたトロント西部にあるダーリン・マンションに招待をしました。そこはスタジオになっています。
ジェインは建物の周りを走り回り、奇妙な芸術作品や骨董品、面白いものを見て回りました。
ビーデルも、ジェインがインスピレーションを吸収していくのを楽しんで見ていました。
「ずっと、鳥肌が立ちました。興奮して、インスピレーションも受けました。」
ジェインの絵による服は、ジャンクション地区で会社で作ろうと考えています。
ビーデルが、その服をデザインします。
ビーデルはすでにある会社から、カナダ・アート・ファッション賞に向けての、ジェインの絵をもとにした服を依頼されています。
ジェインの母親は、自分のできることで人の役にたっていると、息子に喜んでいます。
そしてこう語ります。
「発達障害の子がいるたくさんの家庭があります。将来について不安を持っています。
可能性がこれでわかると思います。とても重要なことだと思います。」
(出典・画像:カナダCBC)
価値を見出す人がいて、実際にお金も支払われる。
そして、ますます価値を作る能力が伸びていく。
こういうできごと、しくみは、障害のある方にはより望まれることだと思います。
日本でもこういうことがどんどん起きてほしいですね。
(チャーリー)