- 発達障害のある人たちも音楽療法を受けることで話すことができるようになる可能性はありますか?
- 発達障害の子供にとって音楽療法がどのような効果をもたらすのでしょうか?
- 音楽療法の成功事例を教えてください。
30歳のカイル・コールマンは3歳の時に発達障害と診断をされています。ほとんど話すことはできません。
しかし、2009年に母親のキャロラインは、音楽療法をカイルに始め、カイルは歌えるようになりました。すばらしい歌唱力があります。
カイルはこれまでに2枚のアルバムをリリースしています。
昨年のクリスマスは、ネットで人気になりました。
音楽療法の先生であるビッキ・レジャーが、カイルが歌っている動画をYoutubeに投稿したからです。
その動画は数千回再生されて、イギリスや北欧のメディアにもとりあげられました。
母親のキャロラインが言います。
「息子のカイルの歌声はとても綺麗です。
先生のビッキ・レジャーが、息子をよくしてくれたのです。
カイルは、週に2回音楽療法を受けました。先生の考えで、親しみやすいクリスマスソングで行いました。
カイルはクリスマスが大好きです。ビッキ先生はカイルの大好きなことについて話をし、歌をつくっていきました。」
先週、カイルは特別支援学校で新しい歌を唄う機会がありました。
そのパフォーマンスに生徒たちは大喜びでした。
「クリスマスに、元気をくれるものでした。
カイルは歌が大好きです。クリスマスも大好きです。
そして、話すことに困難を抱えている人たちに向けて歌っている時には、本当に心がこもります。
発達障害がある人には、発達障害があっても、困難を乗り越えて、世界に届ける声があることが伝わります。」
キャロラインはそう語ります。
ビッキもカイルと一緒のパフォーマンスは素晴らしいと言います。
「カイルは疲れ知らずで、心から歌います。
歌を通じてコミュケーションをします。
こんなにふうに歌を歌えるまでにどんな困難があったかわからないくらいです。
今でも、話をしようとするとうまくいきません。
時々、母親と私が会話をしようとすると、カイルは自分の気持ちを伝えようと、自分のCDの一部を再生して聴かせてくれます。
カイルと一緒に演奏をするのは本当に大好きです。
多くのミュージシャンがもっているエゴなどは全くありません。
カイルの純真な心が、歌を通じて、悲しみや恐れなどの感情を伝えてくれます。」
(出典・画像:英Cornwall LIVE)
会話をすることと、歌を唄うのは異なるのですね。
たしかにミュージックビデオで歌う姿を見る限り、話すことができないなんて思えません。
伸びるところが見つかる、見つけられる、そして伸びていく。
親、子ども、人としてこれ以上素晴らしいことはないと思います。
こちらの少女も音楽で変わりました。
話すことができなかった少女が音楽で変わった。
(チャーリー)