
- 自分が「普通」だと思っていたことが、他の人には異なると知った時、どう受け入れれば良いのか?
- 自閉症の特性が日常生活や社会的交流にどのように影響しているのかを理解するにはどうしたらいいのか?
- 他人の感情や意図を読み解くことが難しい時、どのようにコミュニケーションを改善すれば良いのか?
自閉症の私からすると、「みんなもしている」と思っていた行動がたくさんあります。
たとえば、最近、誰もが一日中頭の中で自分と会話しているわけではないという事実を知りました。
正直なところ、その事実をまだ完全に受け入れられていない自分がいます。
あるウイルスのように広がったネットの書き込みでは、自閉症の人が、自分たちには「普通」だと思っていたことを、神経学的に通常の人から「違うよ」と指摘された経験を共有していました。
内容は、ボディランゲージ、会話のスタイル、社会のルールやマナーに至るまで幅広く、最初から最後まで引き込まれる読み物でした。
たとえば、人気コメントの一つは、「不適応性空想」という現象について語っています。
米クリーブランドクリニックによると、これは「複雑な空想に没頭してしまい、自分を見失うような精神的な問題」であり、通常は他の精神的な問題や状況に対する対処法として現れるそうです。
あるユーザーはこう書いています。
「今年になって『不適応性空想』という言葉を知りました。
頭の中であまりにも徹底的にぼんやりして、1時間以上外の感覚が全く感じられない。
しかし、これが普通ではないとは思いもしませんでした」
また別のユーザーは、
「これが普通じゃないの? 暇な時や退屈な時、みんなはどうしているんだろう。
私の場合、もし本を読んだりスマホを見なかったりすると、頭の中で映画のようなストーリーがフルスケールで再生されてしまう」
さらに別の人は、会話を始める前に、あらゆる可能な返答を台本のように頭の中でリハーサルしてしまうと語っています。
そして、多くの人はそのようにしないと知り、「人々が何も考えずに会話をしているのは信じられず、いまだにどうやってうまくやっているのか想像できません」と驚きを隠せない様子でした。
また、別の人は、どうしても正確な情報を伝えたくなる性格で、30代後半になって初めて「神経学的に通常の人からは、自分の誤った認識を正すのは無礼だとされる」と気づいたと述べました。
「私は、もし自分が正しいと思っていたことが間違っていたら、信頼できる情報源を示して訂正してもらいたいものです。
誰が科学的に誤った情報を持って歩きたいと思いますか?」
また、ある人気のコメントでは、話し方のトーンが意味をどう左右するかについて触れています。
「人が何かを言ったときにそのままの意味で受け取ってしまい、後で実際の意図や言い方に隠されたニュアンスに気づくと、衝撃を受ける」
さらに、会話中に自分の感情を表に出すために、あえて「今は笑う時間」「みんなが笑っているから、私も笑わなければ」「話している相手の目を見るように」と自分に言い聞かせなければならないと語っています。
長い間、それが当たり前だと思っていたのに、実は多くの人にとっては自然なことなのだと知り、なおも理解に苦しんでいるとのことです。
米テキサス大学ダラス校によると、自閉症スペクトラム障害(ASD)のある人は、顔の表情や身体の姿勢といった外見から他人の感情を読み取るのに苦労することが多いそうです。
しかし、2015年に『自閉症および発達障害ジャーナル』に発表された研究では、ASDでない成人がASDの高機能な大人の表情をどのように感じ取るかを調査した結果、彼らは感情を識別することはできるものの、その表情を「誇張されていて奇妙」と評価する傾向があることが分かりました。
この研究の共著者であるノア・サッソン博士はこう述べています。
「これまでの自閉症研究は、他人の社会的・感情的な情報を理解する能力の障害に焦点を当てがちです。
しかし、社会的な交流は双方向のものであり、ASDの人々の感情や思考プロセスを理解するのに他人が苦労している可能性も考えるべきです」
(出典:米GOOD)(画像:たーとるうぃず)
「社会的な交流は双方向」
です。
「あなたが言っていることはわからない」
そんなことを簡単に相手に言ってしまう人は、自分に問題があることを認識してほしいものです。
(チャーリー)