- 自閉症スペクトラムの子どもたちは、どのようにして安心してサンタクロースと触れ合うことができるのか?
- 感覚過敏を持つ子どもたちのために、どのような環境が必要なのか?
- 予定外の変化や刺激に対する不安を軽減するために、どのような対策が有効なのか?
自閉症スペクトラムの子どもたちは、感覚過敏のためにサンタクロースに会うことが難しい場合があります。
そのような子どもたちが安心してサンタと触れ合える場を提供するため、米アラバマ大学自閉症スペクトラム障害クリニックは「感覚に配慮したサンタイベント」を開催しました。
このイベントでは、刺激を最小限に抑えた環境が用意され、子どもたちがリラックスしてサンタと特別な時間を過ごすことができました。
同クリニックの言語療法士、レベッカ・ウィットはこう話します。
「自閉症の子どもたちは、公共の場でサンタと写真を撮ることが難しい場合が多いです。
このイベントは、静かな環境で一対一の時間を持てる機会を提供しています」
サンタ役を務めたのは、J.T. ターナー。
彼は長年、学生ミニストリーや教会活動に携わっており、現在は「サンタJ.T.」としてプロのサンタクロースを2年間務めています。
彼は地元市の公式サンタでもあり、子どもたちにクリスマスの喜びを届けることを生きがいとしています。
「人生でこれほど楽しいことは他にありません。
クリスマスの希望を広める機会を持てるのは本当に素晴らしいことです」
イベントでは、子どもたちがサンタの本物のひげを確かめようと触れる場面もありました。
ひげはもちろん本物です!
この催しはアラバマ州子ども信託基金の助成金によって運営され、アラバマ大学キャンパス内のクリニックで行われました。
参加した家族はサンタとの写真撮影や、大学のマスコットとの触れ合い、そして子どもたちのニーズに合わせたアクティビティを楽しむことができました。
ウィットは、自閉症の子どもたちが公共の場で困難を感じる理由を説明しました。
「多くの子どもたちは、予定外の変化に適応するのが難しいです。
普段のルーティンが崩れるとパニックになったり、不安定になったりすることがあります。
また、明るすぎる照明や大きな音など、普段気にしないような刺激が彼らにとって大きなストレスになることもあります」
今回の「感覚に配慮したサンタイベント」には50家族、合計115人の子どもたちが参加しました。
「言語療法士として、こんな活動をするとは思っていませんでしたが、地域社会に貢献できることに喜びを感じています。
このような機会を提供できることはとてもやりがいがあります」
(出典・画像:米Tuscaloosa news)
米国では、サンタさんと一緒に写真を撮るのが、とても大事な機会のようです。
こうした機会、ありがたいですね。
(チャーリー)