- 発達障害を持つ子供や大人が自立した生活を送るためには何が必要ですか?
- 障害を持つ人々が職場で活躍することで、地域社会にどのような良い影響がありますか?
- お子さんが働くことに対して、どのように支援や励ましを行うべきでしょうか?
ブライス・ウェストブルックは、地元の街にあるスーパーマーケットで働くことで、来店するお客たちにいつも笑顔を届けています。
彼は現在22歳で、約2か月前に長年の夢だった、ウールワーススーパーで働き始めました。
ウェストブルックは知的障害と自閉症を抱えていますが、数年前に学校を卒業した後、職業訓練プログラムに参加し、就労に必要なスキルを身につけました。
最初は簡単ではありませんでしたが、今では自分が変わったと感じていて、働き始めたことでより自立した生活を送れるようになったと話しています。
「最初は頭の中がぐらぐらして、すごく緊張していたし、とても内気で話せないような気がしていました。
でも今は、胸がいっぱいで、自分が誇らしく感じられます。
僕はフレンドリーで信頼できる人なので、いつもみんなが挨拶してくれます」
そう、笑顔で話します。
彼の高い身長もお客にとっては助けになっていて、買い物中に困ったときには、彼を探して助けを求める人も多いようです。
「僕は背が高くてスーパーの中でも目立つので、みんなが来て欲しいものを聞いてきて、それを棚から取って渡してあげます」
彼の母、ロシェル・ウェストブルックは、息子が有給で働けるようになったことは彼の強い意志の証だと話します。
ブライスは重度の言語発達遅滞があり、10歳まで言葉を話すことができませんでした。
「毎日を少しずつ過ごして、学校に行くのも大変な日がありました」
「息子にいつも言っていたのは、『月を目指して飛びなさい。もし届かなくても、星の間にたどり着けるから』ということです。
親にとって、子供が成功して幸せになることほど素晴らしいことはありません。
そしてブライスは今、とても幸せです。彼はどんな日でも、誰かを笑顔にしてくれるんです」
ウェストブルックの就労は、彼自身の成功であるだけでなく、地域の人々にとっても障害に対する見方を変え、能力に目を向けるきっかけとなっています。
オーストラリアの統計によれば、障害を持つ15歳から24歳の若者は、障害を持たない人々の2倍以上の割合で失業しているそうです。
このスーパーの副店長であるロナルド・ペリーは、ウェストブルックが職場にもたらすエネルギーは素晴らしいと話します。
「私はこの会社で42年間働いていますが、ブライスのような人に出会ったことはありません。
彼は暗闇の中の光のような存在で、彼がいるとみんなの性格まで変わってしまいます。
本当に素晴らしいです」
また、ウェストブルックについての感想が、毎週少なくとも一度はお客のフィードバックフォームに書かれているそうです。
常連客のデビー・ギブスは障害者支援の仕事に長年携わっており、さまざまな能力を持つ人々が地域で働いていることを見て感動していると話します。
「本当に心が温まります。
障害を見て判断するのではなく、その人の持つ能力に目を向けるべきです。
この若者にはそれがたくあります」
地域での障害者の雇用は少しずつ改善されていると、地元のマンディ・ファウラーも語っています。
「私は20年以上障害者を支援してきましたが、20年前は障害者が働ける場所といえば、保護された作業所くらいしか選択肢がありませんでした。
今では、障害者も一般的な仕事に就ける機会が増えてきています」
ウェストブルックは南オーストラリアの州庁舎で、彼の成果とリーダーシップが評価される予定です。
「リーダーになることはとても大事なことです。自分が成長していることを実感していて、それがとても嬉しいです」
将来について、彼はこれからも人々を笑顔にし続け、他の人にも勇気を与えたいと話しています。
「家で仕事を探している人がいるなら、恥ずかしがらずに外に出てみてください。
きっと自分自身に驚くはずです。
そして、自分が何者であるかを誇れるでしょう。
安全に、フレンドリーに、そして幸せでいてください」
(出典・画像:豪abc)
うちの子も、難しいことはできませんが、施設で一生懸命に取り組んでいる姿を見ると、本当にうれしく、そして自分も頑張ろうとよく思います。
(チャーリー)