- 発達障害を持つ子どもを水の危険から守るために、どのような対策が有効ですか?
- 自閉症を持つ子どもが溺れるリスクを減らすために、親はどのように行動すべきですか?
- 水泳のレッスンを行うべき年齢や方法について、専門家の意見はどのようになっていますか?
最近、米ヒューストン地域で発生した溺死事故が、発達障害を持つ子どもが水に引き寄せられやすいという問題を浮き彫りにしました。
そんな中、米インディアナ州フォートウェインで、同様の悲劇を防いだ警察官が注目されています。ある日、3歳の男の子が自宅から迷子になった際、その命を救ったのです。
迷子になったのは、アジエルという男の子。
彼の両親であるアレックス・カビーロとサバンナ・イバラは、アジエルがいないことに気づき、慌てて警察に通報しました。
「本当にパニックでした。
警察に電話しなければとすぐに思いました。
みんなで捜索を始めたんですが、私は妊娠中で、余計に不安でした」
そう、サバンナは話します。
両親は警察官に、アジエルが自閉症を抱えており、水が好きだという情報を伝えました。
すると、警察官のエヴァン・マイヤーズが近くの庭から泣き声を聞きつけました。
彼が向かった先で、アジエルくんは隣家のプールで仰向けに浮かんでおり、すぐに救出されました。
この一部始終はマイヤーズのボディカメラに記録されています。
アレックスはこう言います。
「アジエルが小さい頃から、夏にプールで仰向けに浮かぶ練習をしていました。
それが今回、水の上に浮いていられた理由だと思います」
アジエルは、家のフェンスの隙間からプールに入り込んだとのことで、両親は自宅に新たなフェンスを設置する予定です。
アレックスはこう感謝の気持ちを述べています。
「警察官には心から感謝しています。
息子の命を救ってくれたことは、私たち家族にとって本当に大きな意味があります」
全米自閉症協会によると、自閉症を持つ子どもは、一般の子どもより160倍も溺れるリスクが高いとされています。
水に強い関心を持つものの、泳ぎ方を知らないケースが多いためです。
専門家は、水の危険から子どもを守るために複数の安全対策を講じることを推奨していますが、最も重要なのは、泳ぎ方を教えることだと言います。
「サバイバルスイムのレッスンが大切です。
自分で仰向けに浮き、顔を水から出す動作を反射的にできるようにすることが目標です」
そう、米テキサス・スイム・アカデミーのオーナーであるキャサリン・マッコーティさんは語ります。
また、親ができる対策として、以下の点が挙げられています。
– プール周りにフェンスを設置する
– 水に入った際にアラームが鳴る装置を使う
– 子どもが水に近づいたら警告を発するブレスレットを利用する
さらに、10桁のコードを入力しないと開かない特殊な室内ロックも、オンラインで購入でき、子どもが外に出るのを防ぐ追加の安全対策として役立つとされています。
これらの対策を組み合わせ、子どもたちの安全を守ることが求められています。
(出典・画像:米KHOU11)
こんな大きな個人用のプールが庭にある。
そんな状況は日本ではなかなかないと思いますが、うちの子も水は小さな頃からずっと大好きです。
いなくなってしまったことも何回かありました。
今回は無事に保護されて本当によかったと思います。
水には気をつけてください。
(チャーリー)