- 他者とコミュニケーションを取る際、相手の個々の特性や好みを尊重することはどのような影響を与えるか?
- コミュニケーション方法が異なる人たちと関係を構築するために、どのような工夫が考えられるか?
- 自閉症のある人とのコミュニケーションにおいて、相手の興味や期待をどのように理解し合うことができるか?
私たち一人ひとりに、独自のコミュニケーション方法があります。
なかには、積極的で他の人と交流したり友達を作ったりするのが得意な人もいれば、つながりを持つことが難しいと感じる人もいます。
自閉症の人にとっても、これは変わりません。
自閉症の人がどのようにコミュニケーションを取り、交流し、他の人とつながるかを学ぶことは、私たちが彼らとの関係を築き、彼らが他の人との関係を築く手助けになります。
私たちのコミュニケーションの仕方、他者との交流、周囲の人々とのつながり方に関する多くの考え方は、社会規範、文化的要因、家族的要因に基づいています。
アイコンタクト、反応時間、さらには私たちが使用する言葉さえも、これら3つに基づいています。
自閉症のある人にとって、社会的な手がかりに注意を払うことは難しいかもしれませんし、期待に気づいていないこともあります。
自閉症のある個人との関係を発展させるには、期待を確立し明確にすることが重要です。
コミュニケーション方法が異なる自閉症の人たちを、私たちがより受け入れ、適応するにはどうすればよいでしょうか?
私の経験では、よりオープンで柔軟に理解をし、忍耐強いことが、自閉症のある人との関係を築き、彼らが他の人との関係を築くのに役立ちます。
次がそのポイントになります。
■ アイコンタクト
自閉症のある人にとって、アイコンタクトは難しいかもしれません。
その人が直接目を合わせなかったり、頻繁に目をそらしたりすることに気づくかもしれません。
自閉症の人と交流する際には、アイコンタクトが難しい、あるいは痛みを伴うことさえあると理解することが重要です。
これは失礼なことをしようとしているのではなく、むしろ、ストレスに我慢して向き合おうとしているのかもしれません。
■ 繰り返し
自閉症のある人の中には、交流中にあなたが言ったことを繰り返してもらう必要がある人や、自分で言ったことを繰り返す必要がある人もいます。
これをエコラリア(他人が言ったことを繰り返すこと)やパリラリア(自分が言ったことを繰り返すこと)と呼ぶことがあります。
これは相手をからかったり、笑いものにしたりするものではありません。
情報を処理する手段として使われています。
■ 反応時間
私たち一人ひとりが情報を処理する速度は異なります。
これは自閉症のある人にも同じです。
相手がやりとりの内容を処理し、応答する前に時間をかけることができるよう、忍耐強く待つことで、あなたの交流をより快適なものにすることができます。
■ 興味
自閉症のある多くの人々は特定の興味を持っており、それらの興味の範囲外でのコミュニケーションや交流は難しく、興味を引かない場合があります。
自閉症のある人との交流を始め、関係を築く一つの方法は、その人の興味について尋ねることです。
■ 期待
私たち多くの人にとって、交流するときに、期待されることは察しがつきます。
これは他人を観察すること、教えられること、または以前の経験を通じて学んだためです。
しかし、自閉症の人にとって、これらの期待を学ぶことはとくに難しいことになるかもしれません。
なぜなら、そうした期待はいつも変わるからです。
自閉症の人と関係を確立し維持するためには、どこで会うか、どのくらいの時間会うか、どのような服を着るか、その他の期待について明確にしてください。
いつ、どこで会うかは、自閉症の人の日常にあわせ、そして合理的でなければなりません。
■ ルーチン
多くの人々の生活において、ルーチンは重要な側面です。
私の経験では、ルーチンは自閉症のある個人にとって予測可能性を高め、一日、一週間、または一ヶ月がどのようなものかを知るのにとても役立ちました。
自閉症の人にとって、ルーチンの変更は困難となることがあります。
自閉症の人のルーチンやルーチンの好みについてコミュニケーションを取ること(例えばいつ、どのくらいの時間で会うかを知る)は、関係を築くのに役立ちます。
こうしたことが、自閉症の人との関係を築く際の、コミュニケーションのポイントとなります。
効果的にコミュニケーションを取ることで、関係を花開かせることができます。
(出典:米Psychology Today)(画像:たーとるうぃず)
誰に対してもそうですが、相手を尊重してください。
それが一番、最初に必要で、大事なことです。
私のコミュニケーションについて。自閉症の人が職場に貼ったメモ
(チャーリー)