- 動物セラピーは発達障害や自閉症の子どもにどのような効果があるのか?
- 生活や教育において動物を取り入れることで、どのように子どもの行動が変わるのか?
- 特別なニーズを持つ子どもたちが動物とどのようにして交流するのか?
遊び場で、さまざまな年齢や能力を持つ子どもたちが、犬たちや2匹のミニチュアホースと一緒に遊んでいます。
動物と一緒に走り回る子ども、動物を触ったり抱いたりしている子ども、これが動物セラピーの様子です。
米アリゾナの団体「ポージティブ・フレンドシップ」が、身体的、社会的、感情的な問題を抱える子どもたちを支援する学校「プレイスフォー・エブリワンラーニング・センター」に、月に一度、セラピーアニマルを連れてきます。
ポージティブ・フレンドシップは2014年に設立されました。
創設者兼CEOのトーシャ・タープ=ガイタニスは、自閉症の息子の療育において、飼っている犬が参加すると、より効果的であることを発見したと語ります。
「私はセラピストでも教師でもありません。
ただ、息子のように他の人たちが成功してほしいと願っている母親です」
特別なニーズを持つ人々のための教育的および臨床的な日中プログラムを提供する施設が、ポージティブ・フレンドシップ契約し、訓練された動物とハンドラーチームを招いています。
ポージティブ・フレンドシップの2023年の目標は1500人の子どもたちを助けることでした。
それが、すでに22の施設で1600人以上の子どもたちを助けています。
プレイスフォー・エブリワンラーニング・センターに動物が到着すると、子どもたちはすぐに落ち着きました。
シニアマネージャーであるカレン・シールズこう言います。
「動物とのつながりはすべてボディランゲージです。
それを日常生活全体でも、どうに使うかを子どもたちに教えます。
人が話して教えるよりも、動物たちと学ぶ方が効果的です」
子どもたちは動物と深く交流するといいます。
「それは、心の底からのつながりです」
アリゾナ・オーティズムの行動療法士であるダニエル・タルロウスキーは、自閉症の子どもたちに家の中、公共の場、それぞれで適切な行動を教えています。
「犬がきちんと座っているのを見せて、きちんと座ろうと子どもに教えます。
良い行動を示すために動物を使います」
プレイスフォー・エブリワンラーニング・センターのスタッフメンバーであるトリ・リマーは、ポージティブ・フレンドシップの訪問の後、子どもたちの行動に変化が現れたといいます。
そして子どもたちは、次回の動物の訪問を待ち望むようにもなりました。
ポージティブ・フレンドシップでは現在115匹以上の動物を所有しています。
犬、鳥、馬、蛇、アルパカを含む10種類以上の動物たちです。
こうしたセラピーで活躍する動物は、少なくとも1歳以上で、飼い主と8か月以上同居し、最新のワクチンを接種し、行動評価をパスしている必要があります。
ミニチュアホースの2匹、ダンテとダフネは、ロジャーとアーリーン・ルイスが所有しています。
ロジャー・ルイスは、馬は落ち着いた性格と態度を維持する必要があると語りました。
「彼らは何にも反応してはいけません。
それがセラピーホースになる理由です。
ここでエアホーンを鳴らしても、彼らは動じません」
(出典・画像:米THE74)
学校や施設に動物たちが来てくれるなんていいですね。
子どもたちが次回訪問を待ち望む気持ちも想像できます。
(チャーリー)