- 1. 自閉症スペクトラムの子どもたちが溺れるリスクがなぜ通常の子どもたちよりも高いのか?
- 2. 水泳のインストラクターが特別支援が必要な子どもたちにどのようにサポートを提供しているのか?
- 3. 特別支援が必要な子どもたちが水泳を学ぶ際に、親やインストラクターが感じる主な課題は何か?
米国では幼児(1歳から4歳)の主要な死因は溺死です。
最近の研究では、特別支援を必要とする子どもたちはより高いリスクにさらされていることがわかりました。
米フロリダの自閉症協会が行った研究によると、自閉症スペクトラムの子どもたちは、定型発達の子どもたちよりも、溺れるリスクが160倍高いという結果でした。
タイラー・スモールウッドは、ブリティッシュスイムスクールで水泳のインストラクターをしています。
スモールウッドは毎日何時間も水の中で過ごし、すべての子どもたちが安全に泳げるようにしています。
「信頼関係を築くのに多くの時間がかかります。
水に恐怖心を抱えて入ってくる子どもたちも多くいます。
それは特別支援を必要とする子どもも同じです。
定型発達の子どもたちと同じように、特別支援が必要な子どもたちも乗り越えることができます」
チルドレンセーフティネットワークによれば、自閉症スペクトラム障害(ASD)、ダウン症候群、心臓病、てんかんなどの発作障害を持つ子どもたちは、溺れるリスクが高くなります。
そして、米国自閉症協会によると、自閉症スペクトラムの14歳以下の子どもたちの死因の91パーセントが溺れることによるものだと報告されています。
ブリティッシュスイムスクールは、すべての子どもたちが安全に泳げるよう取り組んでいます。
この水泳学校の新しいドルフィンプログラムは、特別支援が必要な子どもたちに特化しています。
「通常のクラスに参加することに不安を感じる特別支援が必要な子どもの親が、こうしたプログラムを求めていました」
スモールウッドは、水泳のレッスンではコミュニケーションが重要だと言っています。
そして、コミュニケーションが難しい生徒に対しては歌を使って教えることもあります。
「歌が活動に結びついていると、子どもたちはその環境になじみやすく、次に何が起こるかを予測できるようになります。
たくさんの歌を歌います。
いろいろな水泳用具も使います。
子どもたちの体の位置を調整して、水の中でより安全に感じさせます」
ブリティッシュスイムスクールでは、まずは浮かぶこと、それから安全に泳ぐことを子どもたちに教えていきます。
特別支援が必要な子どもたちは、感覚の問題をかかえていることもあります。
スモールウッドは、インストラクターにとって忍耐と柔軟性が重要だと言います。
「顔を水につけることをとても怖がる子どもたちもたくさんいます。
そうであれば、急かしません。
ビート板を使うようにします。
水に顔をつけることに対処する前に、筋力をつけることを考えます」
新しいスキルを学ぶことは誰にとっても怖いかもしれません。
初めの水泳レッスンの間は親が本当に緊張していると言います。
「親たちがすごく心配しています。
多くの親は子どもたちとの日常生活で、子どもが我慢できないところをよく見てきました。
なので、子どもに合わせて時間をかけてレッスンを行ってくれるインストラクターを見ると、すごく感謝してくれます」
親たちの信頼と子どもたちの成功に誇りを感じていると言います。
「子どもたちを見ていると、すごく特別な気持ちになります」
(出典・画像:米ksdk)
うちの子も本当に水が大好きです。
小さかった頃は、お風呂に入れるとよく潜っていました。
感覚の問題から逃れられるためなのか、本当に引き寄せられてしまうようです。
日本でも、水辺では本当に気をつけて頂きたいと思います。
いなくなった自閉症の少女は池の中で首まで沈んでいた。無事救出
(チャーリー)