- マインドフルネスを実践することは、発達障害を持つ子どもの親にどのように役立つのか?
- マインドフルネスの方法には具体的にどのようなものがあるのか?
- マインドフルネスを練習する頻度はどれくらいが適切なのか?
子育ては大変ですが、自閉症やその他の発達障害を持つ子どもの親は、ストレスのレベルが高まる可能性があることが研究によって示されています。
そう、米カリフォルニア大学デービス校MIND Instituteのアビラミ・ドレスワミは言います。
「親は、子どもの自己規制、社会性、コミュニケーションスキルに関連する課題をかかえることが少なくありません」
ドレスワミは、MIND Instituteが自閉症の子どもやその他の発達障害の子どもの親を対象にオンラインで開催しているセルフケアとサポートグループ「GET MINDFUL」の共同進行役も務めています。
セルフケア、セルフコンパッション、サポートがこうした親たちにはとくに重要であると指摘します。
マインドフルネスを定期的に行うことは、「回復力」を高めるための一つの方法になります。
ドレスワミがマインドフルネスを日常生活に取り入れるためのヒントをお伝えします。
マインドフルネスとは何ですか?
マインドフルネスとは、自分の思考や感覚、周囲の状況に対して偏見を持たずに気づき、その瞬間に完全に存在することです。これは、自分自身のニーズを理解し、セルフケアの習慣を身につけるのに役立ちます。
具体的には、「意図」「注意」「態度」という3つの要素がマインドフルネスに含まれます。
例えば、私があなたと話しているとしましょう。私は今この瞬間に集中する意図を持ち、注意を払っていますが、思考が浮かんできました。そこで、その思考に対して判断せずに、再び意図と注意に戻るのです。
マインドフルネスは、子育てにどのように役立つのか、具体的に説明します。
マインドフルネスを実践することで、目的を持って注意を払いながら判断せずに存在することができます。この姿勢は、私たちの自己調整に役立つだけでなく、子どもとの共同調整にも役立ちます。
私自身、発達障害の子どもを育てていますので、困難な状況に直面することもあります。例えば、息子との会話でコミュニケーションが上手くいかないことがあります。私は意図して注意を払い、現在の瞬間に集中しようとしますが、時折、役に立たない思考が浮かび上がってしまいます。
そんな時、マインドフルネスを通じて、私は自分の態度や判断をせずに、息子が言っていることに再び注意を払うことができます。これは、私自身にとても役立っています。
親たちに役立つマインドフルネスの方法にはどのようなものがありますか?
「呼吸瞑想」
これは強力なマインドフルアウェアネスのエクササイズです。
会議中やエレベーターの中など、いつでもできます。
息を吸って、吐いて、呼吸と自分の体に意識を向けるだけです。
「五感のエクササイズ」
圧倒され、不安な気持ちになっているとします。立ち止まって、身の回りの目に見えるもの5つ、手に触れるもの4つ、耳に聞こえるもの3つ、匂いを感じるもの2つ、味を感じるもの1つに目を向けてください。飲み込むだけでいいんです、それくらい簡単なことなんです。
「ボディスキャン」
寝転がってやっても、座ってやってもどちらでもOKです。
できれば目を閉じて行うのが望ましいです。
足から始めて、感じた感覚を、判断せずに気づきます。
つま先、足首、脚、膝、お尻、腰、お腹、胸、首、顔などの感覚に注意を払いましょう。
マインドフルな気づきの練習をすることで、反応的、衝動的ではなく、自分の価値観に導かれた方法で状況に対応することができます。
これらのテクニックはどれくらいの頻度で練習すればいいのでしょうか?
マインドフルネスの素晴らしさは、そのために時間を割く必要がないことです。
いつでも練習できるものです。
絵を描くことやピアノを弾くことなど、他のスキルと同じように、練習すれば上達するスキルです。
圧倒されそうになる日もあるはずです。
その時こそ、意図、注意、態度という3つの要素が重要であることを忘れないでください。
(出典:米カリフォルニア大学デービス校医学部)
「マインドフルネス」そういうと仰々しいですが、
いくら考えても仕方ないことを考えないように「今」に意識を集中させる、というものだと理解しています。
そんなことをしなくても、我を忘れて夢中になったり、頭をぽかーんとできるのなら、それはきっとすごくいいことです。
親のストレス軽減は自閉症の子にも良い影響。マインドフルネスで
(チャーリー)