- 自閉症や感覚の問題を持つ子どもたちが楽しめるイベントはどのような点が重要なのだろうか?
- 自閉症スペクトラムの子どもの成長に触れることがどれだけ重要なのか?
- 家族や親御さんが支援団体やイベントでつながりを感じることはなぜ大切なのか?
米ニューヨークにある、キャナルサイド・エクスプローラー・アンド・モア・ミュージアムでは、自閉症の子どもたちが、感覚の問題を気にせずに楽しめる、「オーサムイブニング」を毎月開催しています。
ジョン・ヘイクスには、自閉症の10歳の息子、ジャックスがいます。
ヘイクスは、ジャックスが自閉症と診断されたとき、多くの心配をしました。
しかし現在は、ジャックスが最も面白い人物の一人で、すばらしい能力をもっていることを毎日実感しています。
「息子の言うことで、毎日私たちは大笑いしています」
ヘイクスは、自閉症スペクトラムの子どもの成長には、「触れること」が重要だと言います。
エクスプローラー・アンド・モア・ミュージアムの月例イベント「オーサムイブニング」に、ヘイクスの家族はよく参加しています。
この博物館のアクセス&インクルージョン・スペシャリストである、シルビア・スティールはこう言います。
「このイベントは、家族たちと来て、完全に自分らしくいられる夜なんです」
自閉症や感覚に問題をかかえる子どもたちが、心配することなく、家族と一緒に博物館を楽しむことができる時間です。
「みんながありのままの自分でいられる機会です。
日頃のプレッシャーを忘れるのに役に立つと思います」
この博物館では、自閉症の支援団体の「スペクトラムヘルス」や教育プログラムと連携してこの取り組みを行っています。
そして、これは子どもたちのためだけのものではありません。
親たちにとっても安全な空間を作ることが目的です。
スペクトラムヘルスの危機管理担当者のマリッサ・ライズは、家族たちも決して孤独ではないと感じてもらいたいと願っています。
「同じように感じている親御さんはたくさんいます。
それはまったく普通のことです。
圧倒されたり、ストレスを感じたりしても大丈夫です」
ヘイクスは、どんな困難があっても、笑顔を見られれば報われると言います。
「困難はあります。
でも、それを乗り越えて、何があってもベストを尽くすんです」
(出典・画像:米wkbw)
知的障害などの子どもたち向けの、騒いでも問題のない交響楽団の公開リハーサルにうちの子と数回見学に行ったことがあります。
とてもいい思い出になりました。
私もずっと、笑顔が見えることを一番大事にしてきました。
大掛かりなことをして頂かなくて結構ですので、こうして時間だけでも設けていただければとてもうれしく、助かります。
こんな機会が日本でも増えるといいなと願います。
発達障害の子たちに友達も。米ニューヨーク交通博物館の取り組み
(チャーリー)