- 自閉症の方向けの車両の安全性や快適性を考慮したオプションは何が含まれているのか?
- 自閉症やその家族が抱える旅行中のストレスや不安を軽減するために、クライスラーはどのような取り組みを行っているのか?
- 自閉症コミュニティへのサポートを目指し、クライスラーが行っている取り組みについて、アメリカ自閉症協会はどのように評価しているのか?
米クライスラーは、自閉症の方が移動中に安全で快適に過ごせるよう、車種「パシフィカ」に「落ち着くキャビン」のオプションを導入しました。
「アメリカ自閉症協会との新たなパートナーシップにより、クライスラーは『クライスラー・パシフィカを、感覚をサポートする移動体験に変えることができる』パッケージの提供をいたします」
カスタマイズされたキャビンには以下のものが含まれています:
- シートバックオーガナイザー(調整可能なストラップ付き)
- コードレスBluetooth「瞑想的な光と音のセラピーマシン」
- シートベルト
- スリーブソフトタッチピロー
- 重いひざかけ
クライスラーのブランド最高経営責任者であるクリス・フォイエルはこう言います。
「クライスラーでは、自閉症と共に生き、繁栄している何百万人もの人々を『意識する』だけではもはや不十分で、『受け入れる』ことを行動に移さなければならないと考えています。
私たちは、新しい『落ち着くキャビン』パッケージのような取り組みで、自閉症の方とそのご家族に人生を豊かにする機会を提供できることを誇りに思います。
長いドライブ旅行でもちょっとした用事でも、人々の生活に小さな調和をもたらすことができます」
米国疾病管理予防センターによると、米国では子どもの36人に1人が自閉症と診断されています。
全米で最も急速に増加している発達障害となっています。
また、成人の580万人が自閉症であると推定されています。
クライスラーはこう述べています。
「自閉症の人たちに最もサポートが必要な空間のひとつは、道路の上です。
乗り物は、過度な刺激や不快感を与える環境のため、自閉症の方にとってストレスの多い、怖い体験になりかねません。
一部の人にとって、学校、練習、仕事、または毎日の用事でのすべてのドライブ旅行が、困難で挑戦的な体験になるのです」
クライスラーは、自閉症のお子様と一緒に旅行した際の苦労を語る親たちの映像を紹介しています。
ある母親は、旅先で息子が悲鳴を上げ、「車から出たい」と言い出したことを説明しました。
また、あるお母さんは、普段の生活から離れた場所への移動がもたらす不安について詳しく説明しています。
あるお母さんは、「余計なストレスがかかる」と言います。
「短時間の旅行でも、自分たちの生活圏から外れてしまうのです」
クライスラーは、この新機能は、「感覚をサポートする移動体験」を提供するもので、自閉症の人たちに旅行から恐怖や不安を取り除くのに役立つと述べています。
アメリカ自閉症協会が製品に関するアドバイスやインクルージョン・トレーニングの支援を行います。
アメリカ自閉症協会の会長兼CEOであるクリストファー・バンクスはこう言います。
「アメリカ自閉症協会は、クライスラー社と提携し、自閉症コミュニティのために改善された包括的な運転体験を創造できることを誇りに思います。
クライスラーのような信頼できるパートナーとの協力により、私たちの活動は、インクルーシブな職場慣行や製品への配慮を浸透させ、自閉症コミュニティが十分に生活できる機会をさらに増やすことにつながります」
クライスラーは、地域社会を支援するための追加的な分野を特定するために努力すると述べ、自閉症者とその家族のニーズをより良くサポートするためにディーラーネットワークのスタッフを訓練するとも伝えています。
(出典:米REPAIRER DRIVEN NEWS)(画像:YouTube)
これは、少なくない家族に役立つオプションだと思います。
これからの旅行シーズンなんて、まさに。
日本の自動車メーカーからも提供されるようになるといいですね。
(チャーリー)