- 自閉症が増加している理由は何ですか?
- 自閉症の割合は都市圏ではどのように変化する可能性があるのですか?
- 自閉症の増加はどのような要因に起因している可能性があるのですか?
CDCの監視データによる2023年3月24日の発表によれば、自閉症スペクトラム障害(ASD)の子の割合は、2018年の子どもの44人に1人から2020年には36人に1人に増加しました。
この数字は、全米に11のモニタリング地域を持つAutism and Developmental Disabilities Monitoring(ADDM)ネットワークから得られた2020年のデータによるものです。
ADDMは、2020年にモニタリング地域に住む2012年生まれの子どもの情報を使用し、データを収集するために、発達評価と教育および医療サービス提供者の記録を確認しました。
本報告書に含まれるデータは、アリゾナ、アーカンソー、カリフォルニア、ジョージア、メリーランド、ミネソタ、ミズーリ、ニュージャージー、テネシー、ユタ、ウィスコンシンの各州からのものです。
2020年、全体のASDの割合は、8歳の子ども1000人あたり27.6人(=36人に1人)でした。
その数字は、メリーランド州の1000人あたり23.1人から、カリフォルニア州の1000人あたり44.9人まで幅がありました。
また、ASDの割合は白人の子どもたちの方が他の人種や民族の子どもたちよりも低いことが示され、これはこれまでの観察結果とは異なっています。
そして、自閉症の黒人の子どもたちは、白人のASDの子どもたちよりも、知的障害を併発している可能性が依然として高いことがわかりました。
全体として、認知能力についてのデータがある4165人の自閉症の子どものうち、38パーセントが知的障害ももっていました。
また、最も早くASDと診断された年齢は、カリフォルニア州の36カ月からミネソタ州の59カ月まで幅があることもわかりました。
報告書ではこう述べられています。
「ASDと診断された子どもについて、とくに非白人の子どもや女の子が増加し続けています。
ASDを持つすべての子どもに公平な診断、治療、サポートサービスを提供するためのインフラ強化の必要です」
なぜ自閉症の子が増加しているのでしょうか。
過去20年間で、自閉症と認定される子どもの数は飛躍的に増加しています。
2000年には、150人に1人の子どもが自閉症と確認されました。
2018年には、その数は44人に1人になりました。
そして現在の最新の数字では、36人に1人になったのです。
とくに大都市圏では、自閉症の割合がさらに高くなる可能性があるとの報告もあります。
遺伝、遺伝子と環境要因の相互作用、代謝の問題、免疫系の問題などが、自閉症の発症とその増加傾向に関与している可能性があるとする情報もあります。
しかしCDCによれば、このような自閉症の数の増加はとくに、これまでサービスを受ける機会が少なかった、あるいは大きな障壁に直面しているグループの子どもたちのASDの診断が改善されてきたためだと考えられています。
(出典:米healthnews)
これまで正しく診断されていなかった人たちが正しく診断されるようになって増加した。
そうなのであれば、必要とする方に適切な支援がなされるには良いことです。
悪いことではありません。
(チャーリー)