発達障害のニュースと障害者のハンドメイド

自閉症の人たちとの交流は孤独を防ぎ、多くを学べる機会になる

time 2023/03/04

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

自閉症の人たちとの交流は孤独を防ぎ、多くを学べる機会になる
  • 自閉症の人たちが孤独や自分らしくいられないことに対して必要な支援は何か?
  • 孤独や孤立感を感じている自閉症の人たちにとって、どんな支援がより効果的なのか?
  • 自閉症の人たちが自らの視点や考え方を理解してもらい、交流するためにどんな方法が最も適しているのか?

ここ数年、自閉症の人たちと接する中で、私は多くのことを学び、成長することができました。
自閉症の人は、安全な環境で自分らしくいることを許されれば、知識と洞察をたくさん提供してくれることを知りました。

そのためには、従来とは異なる方法でコミュニケーションをとることを許可する必要があるかもしれません。
話している最中に、メールでやり取りをしたり、話す代わりにノートに書くことを許可したりする必要があるかもしれません。
これまでの、言う、聞く、を繰り返す会話の方法を変えなければならないかもしれません。
しかし、その先にすばらしいものを得られます。

私はこれまで自閉症の人たちから、外国、古代史、本のシリーズ、ビデオゲーム、ダンジョンズ&ドラゴンズ、タロットカード、オンラインコミュニティについて、たくさん教えてもらいました。

私は自閉症の人たちに耳を傾け、本当に深く自分自身でいることを可能にする場を提供できるようになったことで、多くの人が知らないようなことを学べました。

スタートレックの世界の複雑さや南北戦争の詳細を説明してもいい安全な場ができたときには、自閉症の彼らが明るくなるのを見てきました。
星雲の美しさやイラク戦争の詳細を説明するときにも。
私は多くのことを学びましたし、話してくれた人に深く感謝し、幸運に思います。

話を聞く中で、私は自閉症の人たちに最も慢性的な絶望をもたらすと思われる多くの原因を耳にしました。

最も共通的なそれの1つは「孤独」です。

私が関わる自閉症の成人や思春期の若者は皆、深い孤独と孤立感に苦しんでいました。
それでも、自閉症の人が精神衛生状態を発症する不釣り合いなリスクを持っていると結論付ける、十分な研究はありません。

私が担当している自閉症のクライアントのほとんどは、孤独を常日頃から感じており、人と一緒にいるときにも孤独を感じていると述べています。
私のクライアントの中には、受け入れてもらうためにはカモフラージュ(自閉症の特徴を隠すこと)をしなければならない、カモフラージュをやめたら人に嫌われると感じるため、人と一緒にいるときの方が実はつらいと言う人もいます。

「自閉症の若者と成人の死亡について、自殺の割合がとても高い」という研究結果があります。

私の経験とそれは一致します。
私のクライアントのほぼ全員が、常に自殺念慮があることを言います。
そして、そのほとんどが、孤独や自分らしくいられると感じられないことと関連していると言っています。

研究は不足しているかもしれませんが、YouTubeやTikTokをざっと見ただけでも、自閉症の人たちにとって孤独が問題であることがわかります。
自閉症の人たちが孤独について論じた動画は、ネット上にたくさんあります。
そしてその多くは、何千もの再生回数と、他の自閉症の人たちからのコメントがついています。

米国立衛生研究所のウェブサイトを見ると、自閉症の主な治療法として、行動管理療法、認知行動療法、早期介入、社会技能訓練、薬物療法などが紹介されています。
しかし、これらの治療法のどれもが、孤独や孤立、あるいは愛されるために誰かのふりをしなければならないと感じるという問題に対処していません。

なぜ私たちは自閉症の人たちが言っていることに注目しないのでしょうか?
彼らは言っています。TikTokやYouTubeでも叫んでいます。

「私たちは見てもらい、聴いてもらい、耳を傾けてもらう必要がある。人間同士のつながりが必要なんだ」

自閉症はとても孤独です。

なぜ研究者や医師、自閉症でない人たちは、シンプルなことをしないのでしょう。
なぜ、自閉症の人の話に耳を傾けないのでしょう?

解決策として、しばしばソーシャルスキルトレーニングが提案されます。
しかし、自閉症の人の話を聞くとソーシャルスキルトレーニングは問題を悪化させるようにしか見えません。
なぜなら、自分は決して見られていない、愛されていない、あるいは、自分のことを好かれていないと感じるからです。

このような感覚は、孤独をより深いものにしてしまいます。
ソーシャルスキルトレーニングによって、自閉症の人たちは人に囲まれることを学ぶことができますが、自分自身の本当の姿をすべて隠してしまうので、さらに孤独を感じるのです。

自閉症の人の話を聞くことを学ぶことが、最も簡単な解決策です。
この解決策の素晴らしさは、自閉症の人、自閉症でない人、どちらにもWin-Winであることです。
自閉症の人と過ごしたことのある人なら誰でも、彼らの超固定観念や、生活の中のから自分が見知らぬことを見出す能力におどろき、学んだ経験があるはずです。
自閉症の人たちとのコミュニケーションは少々異なるかもしれませんが、時間と忍耐があれば、学べることが多くあります。

(出典:米Psychology Today)(画像:Pixabay

違う視点、違う考え方、すごく学べるはずです。

違っていることを当然とし、相手を尊重することで、世界が広がります。

自閉症の人のコミュニケーション困難は自閉症でない人にも原因

(チャーリー)


たーとるうぃずを「いいね!」をする。フォローする。

その他の最新の記事はこちらから
福祉作業所で障害のある方々がひとつひとつ、心をこめて作り上げた良質なハンドメイド・手作りの品物をご紹介します。発達障害の関連ニュースや発達障害の子どもの4コマ漫画も。
気に入ったものはそのままamazonで簡単にご購入頂けます。

商品を作られた障害のある方がたーとるうぃずやAmazonに商品が掲載されたことで喜ばれている、売れたことを聞いて涙を流されていたと施設の方からご連絡を頂きました。

ご購入された方からは本当に気に入っているとご連絡を頂きました。ニュースや4コマ漫画を見て元気が出たとご連絡を頂きました。たーとるうぃずがますます多くの方に喜ばれるしくみになることを願っています。


NPO法人Next-Creation様からコメント

「たーとるうぃず様で販売して頂いてからは全国各地より注文が入るようになりました。障がい者手帳カバーは販売累計1000個を超える人気商品となりました。製品が売れることでご利用者の工賃 UP にもつながっています。ご利用者のみんなもとても喜んでおります」

テキストのコピーはできません。