- 音楽は自閉症や発達障害をもつ人にどのような効果をもたらすのか?
- 身体的な表現や創造的な出口を提供することが、困難を抱えた人にとってどれだけの意味を持つのか?
- 継続的なサポートや努力が、障害を持つ人にとってどのような成長や達成をもたらすのか?
自閉症の青年は、音楽によるコミュニケーション術を身につけました。
19歳のミロシュ・ガシオールは、声を出さずに、手で話します。
幼い頃、言葉が思うように出てこなかったので、お父さんとお母さんは彼を小児科に連れて行き、そこで診断を受けたそうです。
「2歳半で自閉症と診断されました」
そう、ミロシュの母親、ボゼナは言います。
「自閉症スペクトラムの中等度から重度でした」
みんなにとって大変な時期だったと言います。
「苦労の連続でした。
何より、コミュニケーションがとれないからです。
何年も言語療法、作業療法、その他の療法を受けてきました」
ボゼナは、息子のミロシュが自分のエネルギーを注ぎ込むための創造的な出口を必要としていることがわかっていました。
そこで、ミロシュが8歳のときにピアノを教えました。
「音楽は彼を落ち着かせ、白鍵と黒鍵は彼にとってある種、体の一部であることに私は気づきました。
最初からそうだったんです」
現在、ミロシュは実力のある音楽家といえます。
才能に恵まれているように見えますが、与えられたものではありません。
一音一音にこだわり、毎日4〜5時間演奏しています。
「息子は、ピアノの前に座れば自然に弾くことができたような天才ではないんです」
これまでの努力が、今報われようとしています。
今年、高校を卒業しミロシュはピネラスカウンティ芸術センターでピアノを専攻する最初の自閉症の生徒になります。
「これから何が起こるかわかりません。挑戦です」
そう、ボゼナは言います。
これまでに、ミロシュは多くの賞を受賞し、米タンパ国際空港でのコンサートを含む公開コンサートにも出演しています。
「息子が演奏するときはいつも、とても幸せな気持ちになります。
カレンダーに予定を書き込んで、いつも楽しみにしているんです」
(出典・画像:米FOX13)
自閉症をかかえている人が「天才」だとは限りませんので。。
ますます精進されて、ご活躍頂きたいと思います。
(チャーリー)