- チアリーディングに取り組むことで、自閉症やADHDを持つ人が得られる効果は何か?
- チアリーディングを通じて、自己表現やコミュニケーション能力にどのような影響があるのか?
- チアリーディングを男の子にもっと普及させるためには、どのような取り組みが必要か?
イギリスの自閉症のティーンエイジャーがチアリーダーになることで周囲と打ち解けられるようになりました。
今ではもっと多くの少年たちにチアリーダーになってもらいたいと考えています。
19歳のブラッドは、昨年の世界選手権で優勝したチーム・ウェールズの高度な適応能力を持つチームの唯一の男性メンバーでした。
ブラッドは、ウェイトトレーニングを含め、毎日トレーニングを行い、毎月ウェールズ代表と一緒に練習しています。
しかし、
「まだポンポンが、チアリーディングのすべてだと思っている」
友人たちに説明するときには、そう苦労しています。
ブラッドはボクシングやホッケーに取り組んできましたが、妹のフレイヤの活躍を見て、チアリーディングが自分に合っていると思ったと言います。
「チアリーディングは、ただポンポンを持って踊るだけのものだと言われました。
しかし私が実際に行うものの動画を見せると、彼らは言葉を詰まらせ、違っていたと理解します」
ブラッドのチアリーディングでの役割はポンポンとは程遠く、「ベース」と呼ばれるものです。
演技中にフライヤー(トップガール)を長時間、空中にかかげたりします。
チームの一員であることは、ブラッドに「超強靭な腕」を要求します。
そしてそれは、ブラッドが自閉症と注意欠陥多動性障害(ADHD)に対処することにも役立っています。
たくさんの人と一緒にいることがブラッドは自分の「課題」だと語ります。
「自閉症が日常生活に影響していて、新しい人に会うと本当にシャイなモードになってしまいます。
人と一緒にいるのが難しいんです」
しかし、チアダンスのおかげで、チームメイトだけでなく、世界中の競技者に囲まれ、快適に過ごすことができるようになりました。
米オーランドで開催された世界大会への参加は、ブラッドに旅をすることの勉強にもなりました。
チームメイトのリビーはブラッドのことをこう言います。
「すばらしいです。ブラッドは私を笑わせてくれるし、チームのみんなと仲がいいんです」
コーチのサブリナ・スティールはこう言います。
「チアリーディングは、私が子どもの頃とは違います。
アメリカでは、サイドライン(スポーツの試合)で、ダンスやチアリーディングをするものでした。
しかし、今ではフィジカルなスポーツとして定着しています。
足をもってフライヤーを空中で支えるなど、たくさんの行うことがあります。
私がチアリーダーだったときよりもとてもむずかしいものになりました」
多くの男の子をスポーツに参加させることに情熱が注がれていますが、多くの人がそのスポーツをラグビーやサッカーだと考えるここでは、考え方の転換が必要であると考えています。
「アメリカでは、男の子は幼い頃からチアリーディングのことも知っています。
しかし、ここウェールズでは、幼い頃からチアリーディングについて考えることはありませんし、身につくものでもありません。
ブラッドがそれを変えてくれています」
(出典・画像:英BBC)
大好きなことを見つけ、追求し、まわりまで巻き込んで変えていく。
すごいです。
ますますのご活躍を期待しています。
(チャーリー)