- 特別な支援が必要な子どもが楽しめる遊び場はありますか?
- 他の子どもたちと一緒に遊べるインクルーシブな公園はどこにありますか?
- 障害を持つ家族がリラックスできる公園はありますか?
米タンパ・パームスに最近オープンした「オール・アビリティーズ・プレイグラウンド」に、支援者や子どもたち、その家族たちが喜んでいます。
「ジップラインが最高」
この包括的な、障害のある人向けの公園を訪れた人たちの多くがそう言います。
母親のローラ・リントンが疲れ切ったコールを抱きかかえると、4歳の息子は彼女の耳元で、この公園にある、ゴム製の地面で2時間遊んだことがすごく楽しかったと言いました。
近所に住むリントンは、息子のコールが特別支援を必要とする子どもたちと交流できることに感激しました。
この遊び場は障害のある人のために作られましたが、リントンにとっては別の目的も期待しています。
「すべての子どもたちが楽しく、自分と違う人たちとの共通点を学べる。
障害のある子どもが、他の子どもたちと一緒に楽しい時間を過ごすことができる」
リサ・バンには、その思いは痛いほど伝わります。
警察官を最近退職したバンは、身体的、認知的、感覚的にさまざまな能力の子どもたちのために設計されたインクルーシブ公園を作ることを提唱してきました。
自閉症の子を持つ母親であるバンはこう言います。
「広めることができれば、世界はより良い場所になるのです。
愛が広がるのです」
この公園のオープンのときには、バンは11歳の娘、エレナを連れてきました。
エレナは大はしゃぎで喜びました。
そして、お気に入りはそう、ジップラインです。
この公園にはジップライン以外にも、車椅子の人が楽しめる遊具などが複数設置されています。
壁画は、目の不自由な子どもたちや車椅子を使う人たちが楽しめることを念頭に置いて作られました。
車椅子でも届く高さに、視力の弱い子たちが触って理解できるような溝が刻まれています。
公費で賄われる初のこのオールアビリティパークを作ることは、2016年から市議会議員となったルイス・ビエラのの優先事項でした。
「私にとって、このような遊び場は、これまでの公園を超えたものです。
このような遊び場は、公園やすべての施設で、特別支援を必要とする子どもたちやその家族を歓迎する必要があるという大きな道徳的メッセージとなります」
ビエラには、51歳の知的障害を持つ兄のフアンがいます。
「私は共感してきました。
私もその家族なのです」
バンの娘、エレナは公園を楽しんでいます。
バンは、エレナはまだ無邪気で、多くの人が他の子とは違っている子どもたちに対してもっている偏見や恐怖に気づいていないと言います。
「娘は今、どの公園でも楽しんでいます。仲間はずれにされてもわかりません。
社会の悪が今は見えていないのです。
それは、ありがたいことです。
しかし、今後のことを考えれば、こうした包括的な公園があることはとても重要です」
(出典・画像:米Tampa Bay Times)
我が子や自分が嫌な気持ちにならない。
そんな場所は本当に助けとなります。
特別な施設や遊具がなくても、そうした場所がますます増えることを願います。
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(チャーリー)