- 面接での自己刺激を抑える方法は何か?
- 自閉症の特性を活かして仕事をするためには何が必要か?
- 雇用主に自閉症の有無よりも仕事の質に焦点を当てる方法はあるか?
これまで応募した何十もの仕事のうち、 私が面接までこぎつけたのはおよそ十数件です。
さらに面接が必要な仕事には必ずと言っていいほど落ちています。
私は自閉症の舞台監督です。
少なくとも、劇場がパンデミック規制で閉鎖されていないときはそうでした。
面接では、正しい答えを出さなければならないというプレッシャーがたくさんあります。
誰にとってもストレスの多い状況ですが、私にとって自閉症は、面接を特別に困難なものにしています。
私は、コネで得た簿記の仕事や建設業の仕事など、面接を必要としない仕事の方が得意です。
面接では、視線を合わせること、蛍光灯や雑音などストレスの多い環境に対応すること、着心地の悪い服を着ていること、そして自己刺激を与えないことが私には重要です。
私の自己刺激は、手をバタバタさせる、指をはじく、歩を進めるなど、神経のエネルギーを消費するような動きをすることです。
刺激を与えないことは、私にとってストレスです。
私は常に動かないと考えられません。
ちょっとしたミスやマスクのズレで、周りの人に私を不気味にさせている気はします。
普通じゃないんです。
面接では、「普通」に見えるように、うまく答えたり、目を合わせたりすることに気を配らなければなりません。それは疲れます。
面接の際に自分の自閉症について話したり、それがどのような利点があるのかを説明したりしてみましたが、何の役に立ちませんでした。
新しい仕事を始めるときには、2日目か3日目まで自分が自閉症であることを雇用主には伝えません。
雇用主に、発達障害の有無ではなく、私の仕事ぶりに注目させるためです。
そうすると、ほとんどの雇用主や同僚にうまくいきます。
自閉症が仕事を得る上で障害になることがある一方で、自閉症であることは私のキャリアにおいて資産です。
私は子どもの頃、舞台監督の道に進むことを夢見たわけではありませんが、子どもの頃から物語を語りたかったのです。
また、「普通」の人たちのなかで、生きていくために、社会的な行動を学ぶ必要がありました。
社会的行動を理解するために、演劇に関心をもったのは自然な流れでした。
大学では、レスブリッジ・シェイクスピア・パフォーマンス協会が夏の間、制作の仕事を探していることを知りました。
私は面接を受けることなく仕事に携わり、3回の夏休みの間、一緒に働きました。
それ以来、いくつかの作品に携わり、パンデミック時には市内の私立学校で働きました。
とくに『マクベス』や大学の『タイタス・アンドロニカス』の制作に携わったことは、私の誇りです。
他の人が素晴らしい作品を作るのを手伝えるのは、とても楽しいことです。
私の典型的な一日は、劇場で鋭い照明の下に座り、メモを取り、全体像を見ることです。
舞台の出入り口、小道具や衣装の動きを把握し、演出家のメモを記録し、俳優がタイミングよく休憩を取れるように時計を気にしながら、舞台を構成します。
日常生活と同じように、複雑なことを単純な作業に分解して、チェックリストを作成します。
これは、発達障害をかかえる私がそうでない人たちの社会で生きるために常に必要なことです。
私は自閉症に見えないようにというプレッシャーを感じますが、演劇界はより包括的な業界です。
私の自閉症にメリットを感じることができます。
私はただの「自閉症の人」だと思われたくありません。
私は、自閉症でありながら、その仕事に長けている人間として見られたいのです。
私の自閉症は私の一部です。
しかし、キャリアを確立するためには、常に覆い隠さなければならないと感じています。
もどかしいです。
雇用主が私が自閉症であるから、仕事に長けていることを理解してくれればいいのですが、従来の就職面接では、これを示すことが難しいです。
従来の形式に沿った「面接」で、雇用する側、される側、そして社会にとっても、少なくない損失が出ていることは容易に想像できます。
変わらなければなりません。
(チャーリー)