- 自閉症の人でも特定の仕事に適している可能性があるのですか?
- 自閉症の人が採用プロセスで直面する障壁をどのように克服すれば良いですか?
- 発達障害のある人に対して職場環境をどのように整えるべきですか?
ニュージーランド警察は、新たな多様性プログラムの一環として、金融犯罪に対応する部門で働く自閉症の人たちを募集しています。
金融犯罪グループのディレクターであるクリスティアーン・バーナード警部は、神経多様性プログラムは高い技能を持ちながら、通常の採用プロセスでは困難な自閉症の人々を採用しようとしていると語ります。
「発達障害など神経多様性の人たちは長い間見過ごされてきました。
これは多様な人たちが、これまでと異なる分野での活躍を開拓する機会を提供するものです」
データアナリスト職とリサーチアナリスト職で募集しています。
バーナード警部は自閉症の人の強みを生かすことができる職務だと述べています。
「細部へのこだわりや視覚的思考を必要とする職種や役割です。
必ずしも、社会と多く関わることを必要としません。
集中して取り組む仕事です」
雇用支援プログラムを運営しているニュージーランド自閉症協会は障壁は紛らわしい専門用語を含む求人広告から始まると言っています。
そのため、募集広告も配慮したものになりました。
また面接は、コミュニケーションに問題がある受験生にとって大きな問題となります。
質問にタイムリーに答えたり、身振り手振りを理解したり、視線を合わせたりすることができません。
バーナード警部は、求人広告を見直し、とてもわかりやすいものにしました。
「役割を明確に表現しています。
私たちがよく見るものよりも、ずっとわかりやすいものです」
ニュージーランド自閉症協会のデーン・ドゥーガン会長は、警察は、発達障害のある人にストレスを与えず、歓迎される職場環境を提供する必要性を理解していてすばらしいと述べています。
ドゥーガン会長のアドバイスは、他の新人と同じように、自閉症の同僚もきちんと一人の人間として扱うことです。
「簡単なことです。
騒音が嫌いでヘッドホンをつけたい人には、ヘッドホンをつけてもらえばいいのです」
最終選考に残った候補者は、職務と職場環境について確実に理解できるよう、2日間の準備ワークショップに招待されます。
(出典:ニュージーランドnzherald)
他の人と同じようになるのではなく、違っているその強みをますます活かせるこうした機会がどんどん作られてほしいですね。
社会、人類にとっても良いことです。
(チャーリー)