- 自閉症の子供に補助犬がどのような効果をもたらしますか?
- 自閉症の子供をもつ親が外出を避ける理由は何ですか?
- 補助犬の存在が家族全体にどのような影響を与えますか?
自閉症の子とその親にとって、補助犬がどのような影響を与えるかを調べたオーストラリアの新しい研究で、予想外の発見がありました。
南オーストラリア大学の研究者によれば、自閉症の子のために特別に訓練されたセラピー犬の存在が、家族に自信を与え、より遠くへ、より多くの場所へ冒険できるようにしました。
南オーストラリア大学の研究者で作業療法士の資格を持つシェリー・ライト博士は、新しい場所を自由に探索することは、ほとんどの人にとって当たり前のことですが、自閉症の子供とその両親にとって、これは通常、感覚的な問題をはらんでいるといいます。
「衝動的で予測不可能な行動は自閉症の特徴です。
自閉症の子どもをいつもの環境から連れ出すことは、子どもにとっても親にとってもストレスが多すぎるのです」
この研究では、自閉症補助犬(AAD)とペアになった8家族にインタビューを行いました。
その結果、次のことが明らかになりました。
- 犬を飼い始めてから1年以上経過した家庭では、訪問先が平均で8.5カ所増え、自宅から20キロメートル以上離れた場所に移動するようになりました
- また、通常、外出時には安全のために車椅子に乗っている重度の自閉症の子が、より自由に外出できるようになりました
- 自閉症補助犬を導入する前は、親たちはストレスのために家から出るのを嫌がり、閉塞感や孤立感を感じていました。しかし、補助犬の存在によって、子どもは落ち着きを取り戻し、より安全になったため、外出することができるようになりました
- 子どもがパニックを起こすことが少なくなりました
- 自閉症スペクトラムの子どもたちは、社会的な交流やコミュニケーションが難しいため、孤独になることがよくあります。補助犬が必要な仲間になりました
「要約すると、多くの親が犬なしでは、もうどのように生活していいのかわからないということです。
私たちがインタビューした親たちは、自閉症補助犬を得ると、より幸せに、より安心して子どもと一緒に家を出ることができました。
また、この研究では新しい発見がありました。
犬が子どもと一緒に寝ていることからくる自由と安心感です。
家族全体の睡眠を改善し、子どもが目を覚ましたときに両親に警告したり、パニックを起こしたことを教えてくれた犬もいました。
親たちから報告された唯一の不満は、補助犬に関するアクセス権について世間の理解が不足していることでした。
法律を理解せず、入場を拒否する場所がありました」
シャンテル・キングの13歳の息子のジェームズは自閉症です。
2011年に家族に迎えられた黒のラブラドール、ウィンターがもたらした良い影響を伝えています。
「ウィンターを迎えたとき、ジェームスはまだ赤ちゃんでした。
しかし、ウィンターがもたらした変化には目を見張るものがあります。
私たちは家族で外出することができるようになりました。
今までは、誰かが家にいてジェームズを見ていなければなりませんでした。
しかしウィンターのおかげで、ジェームズは今までアクセスできなかった全く新しい自由な世界を手に入れたのです。
この10年間、ウィンターはジェームスの世界を数え切れないほど広げてくれました。
たとえば、演奏会や仲間の前での卒業、州境での旅行、公共の場での冒険などに自信を持たせてくれたのです。
ウィンターは、私たち家族の生活を変えてくれました」
(出典:豪南オーストラリア大学)(画像:Pixabay)
「寝ていられる」
は家族にとって大きな助けになります。
うちの子は薬を飲むようになってから寝てくれるようになり、私も眠れるようになりました。
その他も助けてくれるワンちゃんは本当に大きな存在であることが想像できます。
(チャーリー)