- 誰もが少しは自閉症をかかえているのか?
- あなたのお子さんは自閉症には見えません?
- それなら、あなたのお子さんが持っているすごい能力は何ですか?
自閉症は、誤解されていることが多くあります。
そのため、自閉症の子の親の多くが無知な質問に直面します。
英自閉症協会によると、英国では100人に1人が自閉症です。
自閉症は、人によってその影響は様々です。
すべての人がそうであるように、自閉症の人たちもそれぞれの長所と短所を持っています。
自閉症の人は、社会的コミュニケーション、社会的な合図を読むこと、物事を文字通り受け取ること、反復行動、光、タッチ、匂い、音への過敏性、そしてしばしばルーチンを好むために苦労することがあります。
一方で、創造的で革新的であること、特別な興味を持つこと、正直で正しいことをしたいと思うことなど、素晴らしい特徴もたくさんあります。
自閉症であることについての多くの誤解もあります。
私は2人の自閉症の子の母です。
私たちの子どもの診断について人に話し始めると、誤解は、私が最初に考えていたよりも多くあることに気づきます。
そこで、子どもが自閉症と診断された親に言ってほしくないことを挙げてみます。
■ みんな誰でも、少しは自閉症をかかえている
これは一番よく聞く言葉です。
違います。
誰もが少し自閉症ということはありません。
自閉症の特徴を持っているように思っても、自閉症と診断されるには、多くの領域で困難を伴う特定の基準に到達する必要があります。
誰もが「少し自閉症」と言うことは、侮辱的に思います。
■ あなたのお子さんは自閉症には見えません。
自閉症の子はどのように見えるのか、それはよくわからないはずです。
代わりに「自閉症について教えてくれませんか」と言ってほしいです。
■ それなら、あなたのお子さんが持っているすごい能力は何ですか?
私の子どもは数学の天才か、セント・ポール大聖堂を記憶して描けるか、楽譜なしでピアノを弾けるか、と尋ねられることがあります。
最初は冗談かどうかわからず、どう答えたらいいのか迷いました。
今は、私の子どもたちがもつすごい能力は「優しくて面白いこと」だと言っています。
■ 申し訳ありませんが、私はあなたにどうすればいいのかわかりません。
これは諸刃の剣です。
私がどのように対処しているかを褒めようとしているのかもしれませんが、それは逆に傷つくことです。
私の子どもは病気ではありません。
私をかわいそうに思ってほしくありません。
私が知ろうが知るまいが、私の子どもたちは生まれたからずっと自閉症だったのです。
子どもが自閉症であることを知ったことは、実は私たちにとって生きやすくなることでした。
子どもたちをもっと理解し,考えるのに役立ちました。
その代わり、こう言ってくれるといいかもしれません。
「たくさん、いろいろ頑張っているのでしょう。
何か話したくなったら、私はいつでも聞きます」
■ 子どもたちは、いつから自閉症になったのですか?
自閉症は、持って生まれたと変わらない、神経学的な状態です。
そうではなく、
「子どもが自閉症であることを認識したのはいつからですか?」
が正しいです。
■ 高機能ですか?
私の子ども見たら、明るく、面白いし、魅力的な子どもだと思うはずです。
そのために、多くの人が、私の子どもの自閉症を「高機能」だと考えます。
しかし、例えば、外では私の子どもたちはマスクを着けますが、家に帰ると、疲れ切っているか、パニックを起こしてしまいます。
高機能かどうかを尋ねるのではなく、家庭や学校でサポートが必要なのかを尋ねるほうがあっています。
■ あなたの子どもは自閉症ではありません。だって、アイコンタクトができているから。
アイコンタクトをとる(またはとらない)ことは、自閉症の人が絶対にもっている条件ではありません。
自閉症の人の中には、本当に不快な気分にさせる場合でも、信じられないほど頑張って、アイコンタクトをしていることもあります。
■ なぜ、あなたはあなたは自分の子どもに自閉症のレッテルを貼るのですか?
それはレッテルではありません。
診断であり、それがなければ、子どもたちのために、必要とする多くのサポートを得ることができません。
■ ただの自閉症なんだから、気にする必要はありません。
車椅子の人に、
「スロープのない段差を上がろうとして大騒ぎしないで」
とは言いませんよね。
そう言うよりも、
「どのようにサポートすればいいですか?」
のほうが助かります。
■ それは単なる人間のタイプです。
いいえ、そうではありません。
認知度や理解度が上がってきているので、より多くの人がそれについて議論しています。
「自閉症についてもっと知りたいのですが」
と尋ねてほしいです。
(出典:英Reader’s digest)(画像:Pixabay)
医師や専門家ではない人から、あなたより、発達障害や自閉症について知っているから。
という感じで見たこともないのに、私より私の子について知っているふうに言う人は私は嫌でしたね。
(チャーリー)