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自閉症の青年はレッスンで障害の子たちに音楽の情熱を分かち合う

time 2021/12/31

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

自閉症の青年はレッスンで障害の子たちに音楽の情熱を分かち合う
  • 音楽は自閉症の人たちにどのような影響を与えますか?
  • 音楽を通じて障害を持つ人たちがどのようにコミュニケーションをとれるのですか?
  • 障害を持つ子どもたちに音楽を教えることでどのような利点がありますか?

21歳のダニー・デュボアにとって、音楽を演奏することは天国にいる気分です。
高機能自閉症を持つダニーは、音楽への情熱を分かち合うために、障害を持つ生徒たちに音楽のレッスンを行っています。

「音楽は、自閉症の子どもたちが心を通わせ、コミュニケーションをとるための手段なのです」

そう、ダニーの母親であるメアリーは言います。

「ダニーは、人々が集まってバンドを作ることに喜びを感じています。
一緒に演奏することで、音楽だけでなく友情も生まれるのです」

米フロリダ州立大学音楽学部で民族音楽学(音楽を文化的背景の中で研究する学問)の教授を務めるマイケル・バカンは、障害をかかえる人たちが不利になりがちな社会で、音楽は安全な場所を提供することができるといいます。
さらにバカンは、民族音楽学を「人々がどのように音楽を作り、体験しているか、そしてなぜそれが彼らにとって重要なのかを研究する学問」と定義しています。

「音楽の周りには、あらゆる種類の社会的コミュニティが存在します。
音楽は演奏し、聴き、共有することで、人々をひとつにします。
誰かが音楽を演奏しているのを聞くと、たとえそれが何も知らない音楽であっても、それがつながりを形成するのです。

実際、音楽は他の文化表現よりも早くそういうことが起こります。
音楽を聴いて、それを音楽だと認識する。
そして、その音楽が持つ文化的背景を理解できなくても、それを評価し、聴き、楽しむことができるからです」

ダニーは幼い頃から音楽に興味がありました。
4歳のときに、ピアノを習い始めました。
13歳になると、ギター、ドラム、ウクレレも習い始めました。

幼いころはジャスティン・ビーバーの「ネバー・セイ・ネバー」を歌うのが大好きでした。
今は、QueenからACDCまでのカバーを演奏するのが大好きです

「音楽は、ほとんどの人にとって生活の質を向上させる可能性があります。
音楽は人間の生活にとって食べ物や住まいのように絶対に必要なものではないのに、だからこそ、どこに行ってもあるのです。
つまり、本質的には人間に必要なものなのです」

そう、バカンは言います。
そして、音楽は、自閉症の人が直面する課題を媒介する空間になり得るともバカンは言います。

「仲間たちと目を合わせることなく、音楽は演奏することができるんです。
私が演奏するとき、90パーセントは目を閉じています。
言語的な交渉をすることなしに、音楽はできる。
それが音楽の本当の美しさであり、魅力だと思うんです」

メアリーもバカンと同じように、音楽を演奏することは感情を表現するための健康的で楽しい方法だと感じています。

「息子のダニーもそうですが、障がいのある人は、言葉をあまり発しないのに、ステージに立つと、すごく表現できるんです。
彼らは普通の人ほど抑制されていないので、たくさんの感情を引き出してくれるんです」

ダニーは、ピアノ、ギター、ドラム、歌のレッスンを1時間ずつ提供しています。
自分の音楽への情熱を生徒と共有し、障害を持つ子どもたちのコミュニケーション向上に役立つ音楽への情熱を見出す手助けをしたいとメアリーは言います。

(出典:米DPTimes)(画像:Pixabay

言葉の必要なしに、つながれる。

たしかにそう思います。

うちの子も音楽は小さなころからずっと好きです。ジャンルを問わずノリノリの曲が。

すごく「一緒に」楽しくなれます。

自閉症の子たちに音楽療法はどのような理由でどう役に立つのか

(チャーリー)


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