- 自閉症の子どもに共有や順番を守るスキルをどうやって教えれば良いのか?
- どのような順番でスキルを教えるべきなのか?
- 家庭で親がどのようにして子どもの共有や交代のスキルを強化できるのか?
親になった私たちは、「分けること」や「順番を待つこと」をどうやって学んだか覚えていないかもしれません。
自閉症の子どもにこのようなスキルを教えるにはどうすればよいのでしょうか?
エース・セラピーのクリニカルディレクターであるケイティ・テレシは、「全ては子どもの状況よる」と言います。
エース・セラピーの各施設では、自閉症や行動上の問題を抱える子どもや十代の若者が、専門家と一緒にスキルを身につけ、自立を目指しています。
テレシは、共有することや順番を守ることについて、まったく新しい方法で考えるようになりました。
公立学校で特別支援教育の教師であったテレシは、順番を守ることや共有することの背景にある「理由」を知るまでは、他のスキルと同じように暗記トレーニングで教えていたといいます。
「私の番、あなたの番、そう学ばせるために、カードや視覚的なものを使いました。
ゲーム中に順番を教えたり、ほうきを使うときにも教えたりしました。
すべての場面で、その都度、教えなければなりませんでした。
でも今、振り返ってみると、
それは生徒に喜びを与えていたのか?
彼らにとって意味のあることだったのか?
そう思います」
エース・セラピーでは、中等度から重度の障害のためのカリキュラムとアセスメントで日常動作の重要要素を定義しています。
その8つの中に「取り除くことを受け入れる」「移行する」「共有する」「順番を守る」という4つのスキルが含まれていることをテレシは知りました。
そこで、テレシはこれらの重要なスキルを生徒に教えるために、新たなアプローチをとることにしました。
典型的な状況では、「共有」と「交代」は、自分のスペースに他の人がいることを許容することから始まります。
「誰かが近くに座っていても、その子は我慢できますか?
誰かが並んで何かをすることを許容できますか?
私は人一人に目を向け、彼らがこれらのスキルをどのように習得していくのかを見ています」
共有の意思は状況に応じて変化します。
そのため、生徒にとって価値が低いもので共有の練習をしたほうが良いと考えるかもしれません。
「自分が使っていない教材、自分にとって意味のない教材を相手と共有することができれば、一歩進んだことかもしれません。
しかし、すぐに自分が本当に好きなものでそれができることにはなりません」
それでも、子どもの頃に食べた大きなケーキのように、おもちゃでも人形でも、お気に入りのアイテムを共有できるようになります。
「段階を経て、そうなります」
共有と交代を連続したものとしてとらえる。
親などがこれらの重要なスキルの理由を本当に理解して、小さなことから始めることでそれができるようになります。
「あるものがなくなることを受け入れる、注意や意志の移行をする、それらがもしできなければ、どうやって共有したり順番を守ったりすることができるでしょうか?
学習者によっては、『私の番、あなたの番』という教え方ではなく、もっと細分化して教える必要があるのです」
家庭で「共有」や「交代」のスキルを強化するには、子どもとよく接することから始めましょうとテレシは言います。
「子どもを観察して、子どもをあなたの先生にしてください。
観察して、子どもに教えてもらいましょう。
順番を守ることを目標とする場合、どの段階で抵抗が見られますか?
一緒の空間で遊ぶことはできても、『一緒に遊ぼう』と言われると顔を背けたり、物を溜め込んだりしてしまう子は、そこが出発点です。
私たちは、理解する前に教えようとすることが多いのです。
まず、教える前に喜びを見出すことを大切にしなければなりません。
私たちは喜びをもたらす者であり、それが楽しい経験とならなければ、学習になりません」
好奇心を持ち続けることをモットーとするテレシは、同僚たちと一緒に、常に学び、より良くすることに前向きです。
「子どもたちが、私たちの先生なんです」
(出典:米CHICAGO PARENT)(画像:Pixabay)
教えられることは嫌なこと。
そうなってしまわないように、一緒に喜ぶことを目標に、一緒に取り組みたいものです。
うちの子はテーブルに置かれた他の人の飲み物などを飲んでしまったり、自分のところに好きなものを集めたり、できるだけ口に詰め込んだりします(その都度注意しますがす)が、ちょうだいとお願いするとすぐにくれます。
独占欲はあるものの、弱気なそれで人と分けることができないわけではないですね。
(チャーリー)