- 子どもたちが描いた絵がどのようにプロのアーティストによってカードに仕上げられたのか?
- カードの売上はどのようにして自閉症の子どもたちを支援するために使われるのか?
- 子どもたちやその家族は限定版のカードが販売され、自分たちの作品が広く知られることに対してどのような気持ちを抱いているのか?
ロールプレイングゲーム、トレーディングカードゲーム、デジタルゲームを専門とするウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は2015年から、ゲーム業界の人々が一堂に会する年に一度のチャリティイベントで、米シアトル子ども自閉症センターへの寄付活動を行っています。
そして今年、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は限定版の「マジック・ザ・ギャザリング」カードを販売し、販売金額の50パーセントを寄付します。
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は、シアトル子ども自閉症センターの才能のある3人の子どもたちに象徴的なクリーチャーを描くように依頼しました。
子どもたちの作品は、ウィザーズ社のアーティストに引き継がれ、その絵に命が吹き込まれました。
販売するカードは、子どもたちの絵とプロのアーティストが解釈し描いたカードが2枚ずつ入っています。
絵を描いた子どもの家族たち、アリヤとキラの母親であるナタリーはこう話します。
「私の子どもたちの絵が選ばれたことは、本当におどろきです」
現在5歳のアリヤとキラは、2歳のころからシアトル子ども自閉症センターに通っています。
家では、いつも絵の具で汚れていました。
ナタリーは子どもたちが画用紙を受け取ったとき、好きなものを描くようにいいました。
「子どもたちは反復性があり、自分の絵が好きなのですから、好きな絵を描いても驚きません。
時間をかけて、自分たちが夢中になっている小さな生き物を完成させました」
ナタリーは、自分たちが描いた絵をプロのアーティストが解釈したものを見たときの子どもたちの様子をこう言います。
「とても幸せそうで、ニコニコしていました」
母親のナタリーと父親も、大きくおどろきました。
「子どもたちが何を想像しているのかを理解し、それに命を吹き込んでくれました」
6歳のハイアンも絵を描きました。
母親のフアンはこう言います。
「連絡をもらったときは、本当におどろきました」
マジック・ザ・ギャザリングをそれまで知らなかったのですが、調べると自分の子どもが描いた絵のカードが限定シリーズとして販売されているのを見て興奮しました。
「子どもよりも私が興奮しました」
ハイアンはこれまで、絵を描くことはあまり好きではありませんでした。
レゴに興味があり、ブロックを積み上げていくのが好きだったそうです。
「息子はロボットを作るのが好きです。
絵を描くのは得意ではなかったのですが、お願いすればできる子なんです」
自分のキャラクターを描くとき、母親のフアンはアイアンに何を描きたいのか尋ねるとハイアンはロボットと答えました。
「息子は虹色が好きなんです。ロボットの耳にそれが現れています」
ナタリーもフアンも、自分の子どもたちの絵が「限定版」のカードとして販売されていることを光栄に思っています。
(出典:米Seattle Children’s)(画像:wizards.com)
オリジナルの子どもたちの絵も、販売するカードにしてくれるなんてすごく粋ですね。
そして、それの売上で自閉症の子どもたちを支援する。
本当にすばらしい企業の取り組みです。
テーブルトークRPGで自閉症の人たちが楽しみ日常スキルも育む
(チャーリー)