- 自閉症の人が感じやすい感覚の違いは何かあるのか?
- 自閉症の兆候として、食習慣に関連する何かがあるのだろうか?
- 自閉症の子どもたちは食べることに問題を抱えることが多いのか?
自分や知り合いが自閉症かもしれないと思ったときには、気をつけるべき兆候があります。
自閉症の人の多くは、感覚の違いを経験しています。
自閉症の兆候の中には、その人の食習慣に関連するものもあります。
そして、それは大きく個人差があります。
自閉症の人の中には、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などに非常に敏感な人がいます。
これが、食べ物に対する経験に影響を与える可能性があります。
特定の食べ物に対して強い好き嫌いがあるというのはその兆候であり、味だけでなく、色や食感が原因であることもあります。
自閉症スペクトラムの子どもたちは、食べることに問題を抱えているのが一般的で、そのために健康的な範囲の食べ物を食べさせるのが難しく、パニックの原因になってしまうこともあります。
さらに、ごく限られた食品しか食べられない、学校で食べられないという問題などもあります。
英国自閉症協会によれば、主要な食品群の食品を食べていて、子どもが順調に成長している場合は、あまり心配する必要はないといいます。
とはいえ、注意するべき点がいくつかあると指摘しています。
例えば、食生活全体の中で食べている食品が20種類以下の場合、体重が極端に減ったり増えたりしている場合、食生活が原因で虫歯になっている場合などが挙げられます。
勧めたい行動のモデルに親がなるのも有効です。
例えば、家族全員で毎日、各食品群から何かを食べるというルールを守ることをアドバイスしています。
また、皿の上での食べ物の見せ方や位置、食べ物のパッケージによって、食べるかどうかが決まることもあります。
英国民保健サービス(NHS)はウェブサイトでこう伝えています。
「自閉症は人によって違うことを忘れないでください。他の人に起こったことが、あなたやあなたのお子さんにも同じように起こるとは限りません」
また、自閉症は女の子と男の子で異なる場合もあります。
例えば、自閉症の女の子は社会的な状況にうまく対処しているように見えるため、診断を下すのが難しくなると、NHSは付け加えています。
幼い子どもに見られる自閉症の兆候としては、自分の名前に反応しない、微笑みかけても微笑まない、他の子どもと同じように話さない、同じフレーズを繰り返す、などが挙げられます。
年長児の自閉症の兆候としては、自分の気持ちを言うのが苦手であること、厳格な日課を好み、それが変わると非常に怒ることなどが挙げられます。
また、自閉症スペクトラムの人の中には、特定のテーマに非常に強い関心を持ち、物事を文字通りに受け止める人もいます。
NHSは、「診断を受けることで、子どもが必要とする特別なサポートを受けることができます」と伝えています。
現在、英国には約10万人の自閉症の子がいます。
自閉症は、他の人とのコミュニケーション方法や、自分の周りの世界をどう見るかに影響を与える生涯にわたるものです。
成人になってからでも、自閉症の診断を受けることで、他の人と比べて自分にとって困難なことがある理由を明確に把握できるかもしれません。
NHSは「あなたが世界を異なる方法で見たり感じたりする理由を他人に説明するのに役立つかもしれません」と伝えています。
うちの子も小さな頃は、嫌いなものが多く食べられるものが本当に限られていました。
しかし、特別支援学校での給食時の先生方の指導のおかげで、食べられるものがどんどん増えていきました。
今では何でもよく食べます。食べ過ぎです。
(チャーリー)