- 自閉症やアスペルガー症候群の人たちの就業状況はどうなっているのか?
- 自閉症スペクトラム障害をもつ人が夢を実現するためにどんな支援が必要なのか?
- 自閉症や他の発達障害を持つ人たちが、自分の好きなことを追求する際にどんな困難があるのか?
アーロン・ライケンズは、ロングビーチのサーキットを見下ろすスタンドに登り、フラッグを振りました。
「レースで最も有名な旗、チェッカーフラッグです。
すべてのドライバーが、ヘアピンカーブを曲がると、これらを受け取る最初のドライバーになりたいと思っています」
ライケンズにとって、これは夢のような機会です。
アキュラグランプリ・オブ・ロングビーチやインディアナポリス500を含む、2021年のNTTインディカー・シリーズのフラッグマンを務めています。
インディアナポリス・モーター・スピードウェイの近くで育ったライケンズは、3歳の頃からインディアナポリス500を見に行っていました。
1980年代から1990年代にかけてインディ500のフラッグマンを務めたヒーロー、デュエイン・スウィーニーからチェッカーフラッグをプレゼントされて以来、ずっとフラッグマンになりたいと思っていました。
そして今年、、初めて500レースのスターターを務めました。
「レースの途中で、スウィーニーのことが頭をよぎりました。
彼の小さな親切が、私の人生のモチベーションを高めてくれたのだと思います」
ライケンズは現在、人々の希望の光となっています。
ライケンズは20歳のときにアスペルガー症候群と診断されました。
その時の医師の対応はあまり良くなく、厳しい統計データを見せられると、うつ状態に陥ってしまいました。
「自閉症であるアスペルガー症候群の人たちの失業率は75パーセントから80パーセントだといわれています。
これは非常に高い数字です」
ライケンズは、オフシーズンにはスポークスマンとして全国を回っています。彼は、自閉症スペクトラムでの生活がどのようなものかを語っています。
「自閉症スペクトラムについて話しているとき以外は、私は非常にシャイなんです。
私は閉じています。
しかし、私は人々に常に希望があることを伝えています。
常に成長の余地があります。
自分が夢を実現できるなんて思ってもいませんでした」
ライケンズの上司であるジョン・コスキーは、ライケンズの頭の回転の速さと、レース中に車の情報を頭の中で整理する才能が、夢のような仕事に結びついたのだと語っています。
「誰が1位なのか、誰が1周遅れなのか、そういったことを知るためには、多くの人がデータシステムを必要としています。
ライケンズはそれを自分の頭の中で行ってしまいます」
ライケンズはフラッグスタンドに登るたびに、まだ自分を信じられない思いでいます。
「ここまで来るのに、ジュニアシリーズで何年も旗を振ってきました。
実際にここに来れるなんて、言葉になりません。
自閉症であっても、一生に一度のチャンスを得ることができるということを、他の人にも伝えたいと思っています」
(出典・画像:米SPECTRUM NEWS1)
夢を叶えた人からは勇気をもらえます。
大好きなことを見つけて、邁進できるように親は応援したいですね。
(チャーリー)