- 自閉症やアスペルガー症候群の人たちが抱える特徴はどのようなものか?
- 自閉症スペクトラムにおける個々の人の違いは何が原因で起こるのか?
- 自閉症の人たちが社会に受け入れられるためには、どのような支援が必要か?
22歳のエラ・サンダーソンは、自閉症スペクトラムの人たちのの代弁者となることを決意しています。
エラは、アスペルガー症候群などの人たちの生活がどのようなものであるかについての認識を高め、認識を変えて、神経多様性の人たちを受け入れる社会にしたいと願っています。
「アスペルガー症候群は自閉症の一種であり、脳の配線が多くの人とは異なるのです。
自閉症スペクトラムの人たちは、似たような特徴を持っていますが、全く同じ特徴の人はいません。
ある人は騒音が苦手だったり、別の人は服が苦手だったり、感覚的な問題を抱えていたりします。
虹のようなもので、私たちはみんな違うのです。
私は、自分の力ではどうにもならないことがたくさん起こると、対処できずにメルトダウンを起こすことがあります。
私が自分の詩、「洗濯機の脳」に書いたように、私の脳は制御不能のスパイラルにはまってループしてるんです」
エラが詩の世界に入ったのは、地元の詩人のベッキー・シェリーマンとミッチェル・スカリー・クラークの応援があったからです。
「ベッキーとミッシェルは、私にとって最大のインスピレーションの源です。
詩は短いのが好きです。私が書くものは、短く、簡潔で、要点を突いているので、アスペルガーの私にぴったりなんです。
詩は私に話す機会を与えてくれました。私は雑談が苦手ですが、詩ならば言いたいことをすべて伝えることができます。
自閉症の人の多くは無口で話すことができません。
私のように話すことができる人でも、恥ずかしがり屋で、言葉を発するのに苦労します。
多くの人は自閉症についてあまり知っていません。
アスペルガーや自閉症について知ってもらうことも大切ですが、受け入れてもらう手助けをすることも必要です。
私は自閉症の他の人の代弁者になりたいのです」
BBCの番組で紹介されたことは、エラにとって夢のような出来事でした。
エラは番組の冒頭で、自閉症の人も他の人と同じように社会に居場所があることを主張した詩を朗読しました。
「ときどき、私たちはここにいるべきではないと言われることがあります。
社会は私たちに合わせて作られていないので、私たちはいつも仮面をかぶったり、変わろうとしたりします。
でも、自閉症の人は排除されるべきではありません」
エラは新型コロナウィルス感染拡大の期間、パフォーマンスを行うことはできませんでした。
しかし、ネット上で活動を続けていました。
「終わった後、みんなが私のところに来て、上手だったと言ってくれました。
そのおかげで自信がつきましたし、これからも頑張ろうと思いました。
でも、いつものライブでは両親や家族が参加してくれますが、Zoomには参加してくれませんでした。
閉じ込められた状態から早く抜け出して、たくさんのイベントに参加できればと思っています」
エラは、自閉症スペクトラムの人たちが社会に溶け込めるような変化を促すことを願って、文章の中で不平等を論じています。
また、アスペルガーとの生活を率直に綴ったことで、他の若い作家たちが、たとえ他人から阻まれるようなことがあっても、夢を追うきっかけになればと願っています
「まず、自分の考えをページに書いて、自由に書いて、すべてを吐き出すことから始めてください。
一度やってみれば、自分の考えをすべて紙に書き出すことがどれほどパワフルなことかがわかるでしょう。
心の重荷が下ろされます。
他の趣味でも、やりたいことがあれば、人に無理だと言われても、やってみることです。
そうすれば、できるようになるかもしれません。
私の詩を読んで、発達障害などをかかえない人たちが
『ああ、これが自閉症なんだ』
『自閉症の人を助けるために私にできることはこれだ』
と思ってくれることを願っています。
アスペルガーで大変ですけど、私はがんばります」
(出典・画像:英Yorkshire evening post)
発達障害、自閉症などに関係なく、大好きなことを追求する。
私もそうあってほしいと願っています。
きっと、それが未来の自分を作り、助けてくれるはずです。
(チャーリー)