- 1. 子どもたちと馬の再調教にはどんな共通点があるのか?
- 2. 子どもたちが求められるスキルや特性は何か?
- 3. クパの将来の夢や目標は何か?
グレース・ミューアが最初に計画したのは2006年に設立した慈善団体「HEROS」を通じて、ノース・ファーム・スタッドでキャリアを終えた競走馬を再訓練し、再就職させて、競走馬の生活を改善することでした。
その後、グレースは自分が助けたいと思っていた馬たちが、通常の学校では対応できていない、追いやられている子どもたちの人生を変える役割を果たすことができることに気づきました。
2015年から、設立したHEROS Educationで、そうした子どもたちの人生を買えています。
発達障害などをかかえている11歳から16歳までの子どもたちが導かれています。
学校で問題ばかり起こしていたクバもその一人です。
クパは現在、調教師のポール・コールとオリバー・コールが経営する厩舎で懸命に働いています。
いずれはレースに出られるようになることを目指し、見習いジョッキーとしての免許を獲得しようとしています。
グレースはこう言います。
「子どもたちは、私たちが再調教している馬とよく似ています。
子どもたちには境界線が必要で、彼らが私たちを尊重し、私たちが彼らを尊重する必要があります。
また、安全だと感じることも必要です。
彼らに自信を持たせ、素晴らしい人間に成長させ、競馬や馬事産業の助けになってほしいと思います」
しかし、すべての人がそのような方向に進むわけではありません。
進学を決めた子どももいます。
「ほとんどの子どもたちは、これまで馬と接したことがありません。
クバもここに来たときには馬に触れたこともありませんでした。
16歳になった今では、一日中、ギャロップで馬に乗っています。
クパにはとても才能があります。
しかし、すぐに飽きてしまいます。
私は、彼に正しい判断ができるようになってほしいと願っています」
ノース・ファーム・スタッドを卒業するまでに、子どもたちは、数学と英語の学習スキルや、予算内での調理、健康的な食事、お金の管理、チームでの仕事、マインドフルネス、対立への対処などの日常生活に必要なスキルも学んでいます。
(出典・画像:英Mail Online)
さらにお馬さんが活躍し、そして子どもも導かれ、助けられる。
そんな動物たちの能力を生かした教育環境。
素晴らしい取り組みですね。
(チャーリー)