- 社会に溶け込めない気持ちをどうやって克服することができますか?
- 不安や恐怖を感じている子供たちにどんな支援が有効ですか?
- 発達障害や自閉症を持つ子供たちに適した活動や場所はありますか?
オリビア・クックは、いつも自分は周囲に溶け込めないと感じていました。
不安を抱える自閉症の子どもだった彼女は、乗馬に心の安らぎを見出しました。
今では自分を見失っている人や孤独を感じている人を助けたいと思っています。
「私にとっての乗馬は、私と馬だけの目に見えない無言の言語でのコミュニケーションです。
私の考えが、馬の行動となるのです」
24歳のオリビアは、社会での「ふつう」という言葉に自分は当てはまらないと感じている若者たちへの避難場所として、乗馬グループを設立しました。
この1週間で、200人もの人たちがオリビアの乗馬グループへの参加に興味を示しています。
高校生だった頃、オリビアも同じような経験をしていました。
そのため、自信を失った人たちを乗馬で助けたいと考えています。
しかし、オリビアは落馬して足のすべての靭帯を切ってしまった経験があり、そうした事故が起きる心配に支配されました。
そして一時、オリビアは乗馬への深い愛情を失ってしまいまいした。
乗馬の夢と人生の一部となった馬をあきらめるか、恐怖心をコントロールするかの選択を迫られました。
オリビアは、後者を選びました。
しかし、恐怖心を克服し、自信を持ち、再び馬に乗ることを楽しむための方法を考え出すには、何年もかかりました。
そして戻ってきました。
オリビアは再び自信を持って馬に乗れるようになり、自分の知識を不安を抱える若者たちと共有したいと考えるようになりました。
「私には、恐怖が自分を縛り、行動を麻痺させてしまうことがどんなことなのかがわかります」
オリビアも、自分が社会の片隅にいるように感じることが多かったと言います。
しかし乗馬をするようになってからは、自分が社会に適合していないとは、思わなくなりました。
このオリビアが通っている乗馬クラブのマネージャー、ケイト・オコナーは、このクラブの役割は偏見をもたずにすべての人の可能性を探し出し、それを達成するのを助けることだといいます。
オリビアは、この乗馬で大きな変化を経験し、馬が与えてくれる喜びと自信を伝えたいと考えるようになりました。
「この世界は厳しいです。
なので、子どもたちには偏見がない場所への逃避も必要なのです」
(出典・画像:ニュージーランドstuff)
人の目が気にならず、自由に過ごせる場所。
たしかに、そんな場所は必要です。
ご本人だけでなく、そう思う家族も多いはずです。
(チャーリー)