- マスクを着用する理由について、子どもにどのように説明すればいいのか?
- 自宅でマスクを装着する練習を行う方法はあるか?
- 自閉症の子どもがマスクを快適につけられるようにするための工夫について、どのような方法があるか?
新型コロナウィルスによる社会の変化で、学校やお店はもちろん多くの娯楽施設やどこでも、入場時や滞在時にマスクの着用が求められます。
ハロウィンのときのように顔に何かをつけることを喜ぶ子どもいるかもしれませんが、長時間つけなければならないとなると、少し違ってきます。
自閉症の子どもにとって、変化を受け入れるのは簡単ではありませんが、マスクをつけることも例外ではありません。
お子さんが快適にマスクをつけられるようにするための5つの方法をご紹介します。
1. なぜマスクをしなければならないのか、お子さんに話してみましょう
医者や看護師などの医療従事者はマスクをしているのがこれまでも当たり前でしたが、今では、公共の場で目にするほぼすべて人がマスクをしています。
自閉症の子どもたちにとっては、このことは多くの疑問を生じさせ、かなり深刻な不安をもたらします。
お子さんに理解してもらうためには、なぜ人がマスクをしているのかを簡単な言葉で説明するのが一番です。
自閉症のお子さんの中には、何が起きているのかを理解し、新しい日常に慣れるまでにかなりの時間を必要とするる場合もあります。
子どもにとって変化は難しいものです。
子どもたちの気持ちを理解し、たくさん話をすることで、子どもたちは乗り越えるために助けになることを聞いたり見たりすることができます。
子どもたちの中には、たくさんの質問をしてくる子もいます。
できる限り質問に答え、できる限りのサポートをしてあげてください。
2.家でマスクをつける練習をしましょう
屋外に行く前に、まずは家でマスクの装着を練習させましょう。
着け方、外し方、長時間使用しないときの保管方法などを教えてあげましょう。
毎日、数分、あるいは数秒から始めて、徐々に増やしていきましょう。
自閉症の子どもたちは、新しいことに慣れるために必要なことが多いのです。
パニックにつながらないようにしましょう。
ポジティブな記憶を家で作ることが目的です。
注:米国疾病予防管理センターによれば、2歳以下の子はマスクをしてはいけません。
また、喘息などで呼吸が困難なお子さんや、介助なしではマスクを外せないお子さんもマスクを着用しないでください。
3.一緒にマスクを作る
家にある材料や消耗品を使って、縫わずにマスクを作る方法がいくつかあります。
子どもと一緒に作ってみましょう。
布を購入する場合は柄を選んでもらったり、飾り付けをしてもらったりして、自分のものという意識を持たせましょう。
マスクの種類によっては、マーカーやシールでデコレーションすることもできます。
自分で作ったマスクは、子どもたちの誇りとなり、マスクをつけたくなるはずです。
4. 普段の遊びの中にマスクを取り入れる
普段の生活や活動の中に取り入れることで、子どもは簡単に新しいものに移行できることがあります。
お子さんの遊びの中で、マスクを用意してあげましょう。
赤ちゃんの人形やテディベアにマスクをつけてあげましょう。
お医者さんごっこや看護師さんごっこをさせるのもいいでしょう。
お子さんの遊びの中で、自由な質問をしてみましょう。
質問に対する子どもたちの反応から、子どもたちの理解度を把握し、不安や誤解を解消することができます。
遊びは学習の場になります。
自閉症のお子さんに何か新しいことを紹介するときには、決して遊びを軽視してはいけません。
5.自閉症の子どもに時間を与える
自閉症のお子さんの中には、マスクの着用に慣れるために特別な時間と支援が必要な場合もあります。
自閉症のお子さんに不安や落ち込みなどの精神的な問題の兆候が見られる場合は、療育の先生などに支援を求めてください。
すべてがうまくいかなくても、子どもたちの反応を受け入れ、慰めてあげてください。
常に話し合う姿勢を持ち、愛を示しましょう。
子どもたちの気持ちを認め、あなたが味方であることを伝えましょう。
子どもたちの成功は、あなたの成功でもあるのです。
子どもによっては、自分の気持ちを引き出すことが助けになることもありますので、そのような選択肢も常に用意しておきましょう。
自閉症であろうとなかろうと、子どもたちにとっては、大人と同じように今は試練と調整の時です。
子どもたちは、親がどのように状況に対応し、反応するかを常に見ています。
親も、自分の精神的な健康レベルをモニターし、状況について話し、自分の気持ちを適切に表現して子どもたちが対処できるようにしましょう。
(出典:米The MIGHTY)(画像:Pixabay)
うちの子もマスクをつけることができません。
いろいろ素材を変えてチャレンジしたのですが、だめです。
一応つけてはみるものの、目を話すとすぐにとってしまいます。
特別支援学校やデイサービスでは、無理してまでつけることは求められないため助かっています。
しかし、公共交通機関やスーパーなどを利用するときにはつける、はずす、の攻防が続きます。
発達障害や感覚障害の子にとってマスクを着けるのは簡単ではない
(チャーリー)