- 自閉症の子どもが自分の攻撃性をポジティブな方向に向けるためには何が必要か?
- 自閉症の子どもが突然の変化や感情の表現にどのように対処することができるのか?
- 自閉症の子どもを成長させるためには、どのようなスポーツやアクティビティが役立つのか?
自閉症の少年は、これまで他の子どもに暴言を吐き、家族を悩ませていましたが、その攻撃性をポジティブな方向に向けることができるようになりました。
8歳のザンダー・ウォルドラムは、自閉症のため、慣れない状況では自分の気性を抑えることができませんでした。
しかし、ボクシングのリングに入門してからは、自分の攻撃性をトレーニングにぶつけることができるようになり、その結果トレーニング以外の生活も穏やかに過ごせるようになりました。
母親のブリオニーは、息子のザンダーのことを決して諦めず、この出口を見つけるのを助けました。
「ザンダーの主な問題点は、突然の変化に対応すること、物事を論理的に捉えすぎること、感情を理解できないまま、表現してしまうことでした。
昨年、新しい学校に入学してからは、息子の行動やマナー、世界への理解には目を見張る成長があり、学校は息子を見事にサポートしてくれています」
ブリオニーは、行動学の専門家に相談して、息子をさらにサポートする方法についてアドバイスを求め、問題を解決する方法を模索しました。
「最初は、ボクシングを行うことに躊躇しました。
息子は30分も続けられるとは思えなかったので、20分から始めてみました。
トレーナーのダレルは、息子の扱いがとても上手で、辛抱強く、休憩を取らせてくれます。
また、ゴジラやキングコングなど、ザンダーが興味を持っているものをボクシングに取り入れてくれます。
数週間かけてタイマーの時間を少しずつ延ばし、今では30分フルに続けられるようになりました。
息子はボクシングが大好きになっています」
ボクシングを始めてから、ザンダーは他の子どもたちへの暴言をはくことを止めました。
ザンダーは、ボクシングで好きなことは「バッグを叩くことと、ボスの頭を叩くこと」だと言い、好きな攻撃はアッパーカットだと言います。
大きくなったら動物園の飼育員になりたいとも言っています。
トレーナーのダレルはこう言います。
「私はザンダーを知ってからしばらく経ちますが、彼の変化は言葉ではうまく表現できないくらいです。
彼にボクシングを教えることができてよかったです。
今回の結果は、ボクシングのようなスポーツが、子どもたちにとっていかに有益であるかを示しています。
ザンダーは、様々なコンビネーションを覚え、困難な状況でも落ち着いて行動することができています。
また、自分が何をするのかを考えながら行動し、同時に協調性を保つこともできています。
これはジムの外でも通用するし、自分自身について多くのことを教えてくれると思います。
ザンダーのような人は、なぜ私がこの仕事をしているのかを思い出させてくれます。
私の仕事には価値があると思う」
母親のブリオニーはこう言います。
「自閉症の子どもを持つことは、簡単なことではありません。
自閉症そのものが原因ではなく、他の人たちの知識や判断力、理解力の欠如がつらいのです」
自閉症の子を育てている親へのアドバイスは、自分の本能に従うことだといいます。
そして、
「自分の子どもを変えようとするのではなく、子どもの素晴らしい世界に足を踏み入れ、子どもの目を通して見てみるのです」
(出典・画像:英Norwich Evening News)
エネルギーも発散でき、多くのことを身につけられる。
お母さんがあきらめなかったことで、すばらしいことに出会えました。
子どもにこうした応援ができるといいですね。
(チャーリー)