- 1. 「自分の存在に満足し、自立することを学びたい」とはどういう意味か?
- 2. フライングスターリングスでは、どんな活動を重視しているのか?
- 3. 子どもたちは外でも遊ぶことができる環境で学んでいるが、それはなぜ大切なのか?
アマンダ・ディーンとジュディ・パシエルブは、自閉症の息子たちが、これまでの学校の教室ではうまく行かないことを知り、自分たちで新たな学習スタイルを作ることを決意しました。
現在は、自然の中での遊びながら学べる環境を、ダートマスの農場に作りました。
生涯の友人であるディーンとパシエルブは、フライングスターリングス社を設立しました。
そこで、自分たちの子どもも学んでいます。
二人は息子の行動や運動について、いろいろな専門家に相談をしてきたといいます。
「あなたのお子さんはこの分野に欠けていますから、もっと上手になりましょう、
そうずっと言われました。
私たちは、上達しなければならない場所を求めません。
ただ、彼らが愛され、尊重され、誰であってもいいようにしたいのです」
フライングスターリングスでは、「遊び」を取り戻すことから始めました。
手を動かして遊ぶことや、裁縫、フェルト、工作などの家庭科の技術に触れることを重視しています。
また、農業も導入しました。
子どもたちに植えること、育てること、そして自分たちの食べ物がどこから来るのかを教えていました。
地元ウエストポートでディーンは、4エーカーの土地、屋内乗馬場、納屋を備えた農場を手に入れ、子どもたちが自然を学習ツールとして体験できるようにしました。
地元の実業家で、土地の所有者であるアルバート・サントスは、最近、友人からこの土地を譲り受け、非営利団体のために使いたいと考えていました。
ディーンのビジョンを聞いて、彼女がこの土地を最大限に活用することは当然のことだと思いました。
「ここを平和な場所にしたい 。
彼らは技術を学んでいますが、自分のペースで学んでいます。
彼らには、自分の存在に満足し、自立することを学んでもらいたいのです」
そうディーンは言います。
農場では、ホームスクールの子どもたちのためのプログラムも行います。
日曜日にはアートクラスを開催します。
来年の春までには、小さなふれあい動物園、地元の農家から提供された動物たち、そして柱や壁、噴水、コケでできたベッドなどを備えたおとぎ話のようなセンサリーガーデンなど、本格的なものになるだろうとディーンは言います。
夏には農場を一般公開し、センサリーガーデンの意味や自閉症の子どもたちにどのように効果があるかを教える看板を設置します。
広いオープンフィールドは、子どもたちが自分の食べ物を育て、農場の前のカートで売り出す方法を学び、コミュニケーションスキルを鍛えるための小さな庭として機能します。
エグゼクティブ・ディレクターであるディーンは、自分の息子が最も苦労したときにできなかったことを、子どもたちに経験させたいというビジョンを持っています。
「自由にリラックスして自然を満喫できる場所があればよかった」
クラスは、一般的なレッスンのガイダンスを行いますが、子どもたちはそれを自分の好きなように解釈することができ、構造化されていない感じです。
子どもたちができるだけ外に出て自然と触れ合うことを目標としています。
裁縫や編み物などの室内活動も可能です。
天気が良ければ、テーブルを外に出して、子どもたちが思いっきり遊べるようにします。
ディーンは、自閉症スペクトラムに見られる自己刺激的な行動に言及し、
「腕をバタバタさせたり、ワーッ と叫んだりしたくなったら、私たちはそれを尊重します」
当初は、20人から25人程度の少人数で運営していく予定でしたが、最終的には75人まで拡大し、これまでとはまったく異なる環境で学習できるようにしたいと、パシエルブは言います。
「堅苦しい建物の中ではなく、外に出て思いっきり遊ぶ。
私たちは窮屈な建物の中ではなく、外に出て、形にとらわれない遊びをしたいのです」
(出典・画像:米South Coast TODAY)
「できないことをできるようにする」
その人には、それが一番大事なことでしょうか?
とある人物の型にあてはめるよりも、できることをどんどん伸ばす、よりその人らしくする。
そのほうが、その人はもとより、社会も楽しくなると私は思います。
(チャーリー)