- 怒りや自傷行為に悩んでいた発達障害の男性が、なぜスノードン山へ登ることで落ち着けるようになったのか?
- 発達障害のある人が登山などアウトドア活動を通じて自己成長やコミュニケーションを取ることができるのはなぜか?
- 発達障害を持つ人とその家族が、アウトドア活動や自然とどのような関わり方をすることで支援を受けられるのか?
抑えられない怒りと自傷行為に悩んでいた発達障害の男性は、スノードン山へ毎週登山をすることで落ち着くことができるようになりました。
ジェミー・オーウェンは26歳。発達障害があり、たびたびパニックを起こして、11歳の時に通常学校に行けなくなりました。
その時から、登山を始めました。
そして、発達障害とうまく向き合う気持ちが芽生えたと言います。
「山に行くと、ジェミーの顔つきが変わるんです。」
母親のメラニーが言います。
「どこにいても怒っていて、落ち着きがないのに、山に登ると、目にやすらぎが映るのです。」
ジェミーは、世界中の危険な山を登っています。
標高4778mのアルプスのマッターホルン山や標高3970mのスイスのイーガー山などもです。
週末はいつも、スノードン山に登ってトレーニングをしています。
ジェレミは11歳の時に発達障害と診断をされました。
発達障害のために、他の人とは違ったところがあり、人とのコミュニケーションが困難でした。
「息子はとてもまわりが気になって、話そうとしても、いつもそれはできませんでした。
パニックにも、たびたびなりました。
まわりの世界を捉えることに問題をかかえていました。
右も左も言えません。ひもを結ぶこともできませんでした。」
「医者はこう言っていました。
息子と一緒にスケートをしたり、ローラーコースターをするのは絶対無理でしょう。
まるで、古くなって壊れて安定しなくなったバイクに乗るような話に聞こえました。」
ジェミーは5年前から、ボルダリングのクラブで登ることを始めました。
このエクストリームなスポーツを何とかできるようなると、トレーナーのマーク・マグワンの目を惹きました。
「わたしが最初にジェミーと知り合ったのは、クラブですれ違った時に、彼が自分の手をいっぱいに開いて、とても痛そうにしていたのを見たときです。
いくつかのアドバイスをして、一緒に歩きました。
彼のことは全くわかっていませんでした。」
ジェミーは電子メールでマークに少しづつ教えてもらいました。
「私たちはイギリスで行われた、ペア登山大会に出場しました。発達障害者のカテゴリーで、イギリスのチャンピオンになりました。」とマークが言います。
「数年を経て、よい友だちになりました。私は、イーガー山やマッターホルン山への登山のアシストも行いました。」
二人は、山に登る発達障害者と呼ぶコミュニティを作りました。他の発達障害の人の登山を支援します。
「その登山コミュニティをジェミーはとても喜んでいます。それは、ジェミーが登山を楽しんでいるからだと思います。
登山は薬だと息子は言っています。どこよりも、山に登ると息子は心地よく、気が休まるのです。」
母親はそう言っています。
(出典・画像:英WalesOnline)
もちろんこれほどまでの険しい山ではありませんが、とても低いのに面白そうな山をネット情報で知り、子どもを連れて家族みんなで一緒に登ったことがあります。
しかし低い山にも関わらず、鎖をつたって登る危険な岩場などがあり、そこで怖がって子どもが動かなくなってしまいました。疲れもあったはずです。大泣きもしています。
戻ることもできず、進むしかないので、怒鳴ったりする始末でした。
なんとか進んで帰ることができましたが、
「来たくもないところに連れてこられて、泣くほど怖い思いをした上に、怒鳴られる。」
子どもには本当に申し訳ないことをしたと深く反省をしました。
低い山でも、本当に注意しなければなりません。
残念ながらその時以来、山に行っていませんが、よい季節になったら、高尾山に子どもと行きたいなと思っています。
こちらの方は森へ20年間通っています。
森へ行って一緒に妖精を探すようになって20年。
(チャーリー)