- 乗馬プログラムに参加することで、コミュニケーション能力が成長する?
- 乗馬プログラムは、識字能力や自信の向上にどのような影響を与えるのか?
- アニマルセラピーを通じて、子どもたちの成長を促す方法は何か?
馬たちがミア・スローンのコミュニケーション能力を成長させました。
11歳のミアはダウン症をかかえ、会話や文章を作ることにも苦労していました。
しかし、2年前に豪タスマニア州南東部のマリオン・ベイで馬の群れと出会ってから、ミアの世界は大きく変わりました。
「馬に乗ると、娘はまったく恐れを知りません」
そう、ミアの母親のクラリッサは言います。
「今、娘はとても自信がつきました。
私たちがなんとかコミュニケーションを取ろうとしていた昔の頃とは大きく違います。
その頃は誰にも理解してもらえず、娘は怒りっぽくなったり、イライラしたりしていました。
でも、馬と関わるようになってからは、驚きの連続でした。
馬に乗って、『私は馬に乗れる』と言いながら、走り回っていました」
ミアは、識字能力、計算能力、馬術を教える馬支援学習プログラム「トゥルー・トレイル」に参加した50人を超える障害をかかえる子の一人です。
乗馬場、黒板、そして5頭の馬を中心に構成された学習環境で学びます。
トゥルー・トレイルの創設者であるシェリー・アランビーはこう言います。
「馬は学習仲間とになります。
読書が苦手な子どもたちも、馬に乗っているときは、学ぶことができるんです。
乗馬による動きが脳の活動を刺激するという研究結果もあります。
子どもたちがずっと求めていたことができるようになりました」
トゥルー・トレイルは、山火事があった後、2013年に人々からの寄付によってスタートしました。
「私たちは、山火事で皆が散り散りになってしまった後の結束力を高めるために、子どもたちを対象とした復興支援プログラムを実施しました。
苦労して学んでいる人たちに心を寄せていたので、馬術と組み合わせてはどうかと思いついたのです」
16歳のリアノンは自閉症をかかえています。
視力にも問題があり、文字を読むことにも苦労していました。
「この乗馬プログラムに参加してから、リアノンは生まれて初めて、家で小説を読んで楽しんでいます。
馬は娘の心を落ち着かせ、自信を与えてくれます。
馬がいるここは娘にとって幸せな場所です。
人と話すよりも動物と話す方がずっと上手なんです。
人と違う、自分と違うと感じている子どもにとって、得意とする場所を持つことは、本当に力強いことです」
そう母親は言います。
10歳のショーン・アンドリュースも自閉症をかかえています。
参加する前は、読み書きに苦労していました。
母親のベスはこう言います。
「読み書きについて、何年も苦労してきました。
もしここに参加していなかったら、あの子の読解力はずっと低いままでした。
今では読解力のレベルがすごく上がりました。
勉強だけでなく、身体能力も向上し、自信もついてきました」
馬に乗って学ぶ、そうしたアニマルセラピーは、成長著しい分野です。
ウェンディ・クームは3年前、そうしたアニマルセラピーのサービス提供者を紹介するアニマル・セラピー・リミテッドを設立しました。
アニマルセラピーは、トカゲやニワトリ、アルパカや馬まで、さまざまな動物を使ったものがあります。
「言葉を話さない子どもが、動物を相手にして始めて話したという話を親御さんからよく聞きます。
自閉症の人が動物と関係を持てることは、ボディランゲージに関わる困難の面からなど多くの理由があります。
そして動物は、セラピストと子どもたちの間のギャップを埋める存在になります。
セラピストと子どもたちの関係を深めて、より良い結果をもたらすことができるのです」
(出典・画像:豪abc)
お馬さん、動物たちは大きな力になってくれるようです。
うちの子も小さな頃に馬に乗せたことがあります。
すごくニコニコして楽しそうにしていたことを思い出します。
(チャーリー)